死霊術士(ネクロマンサー)ってそうじゃねぇだろ!

結月アオバ

プロローグ

 地面に描かれている死者を呼び出す魔法陣か紫色に光り輝く。


 見るからに怪しげな光を発しているすぐ近くには、黒髪黒目の少年と、一人のおっさん。


「ーーーいでよ!」


 魔法陣がさらに強く輝き始め、それグルグルと回転しだし、空中へ浮かぶ。


「死の世界から来たりし我の眷属よ!我の名に応え、今、その無垢なる姿を現したまえ!」


死霊術士ネクロマンサー』。死の世界より魂を呼び寄せ、配下にする。それが少年、大河智おおかわさとしに与えられた、この世界での役割。


 魔法陣は詠唱に応え、主か望む、最高の眷属を今、姿を現した。


「………ふむ、誰じゃ?我の眠りを妨げる奴は」


 ーーーーーーあれ?

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