『小さなお話し』 その196
やましん(テンパー)
『メイドのみやげ』
メイドさんたち(メイドさん姿の、また、翻訳機を背負った、かなり、大きめな、ごきさん嬢が、5ごき登場。)
『やましんさま、お帰りなさいませ。ごき』
やましん
『ども。あの、べつに、出迎えてくれなくて、いいのですが。』
メイドさんたち
『いえ、大将のご命令ですから。あたくしたち、ごごきは、誠心誠意、お仕えいたします。ごき。お弁当が届いております。』
やましん
『ども。あ、どこ?』
メイドさんたち
『台所に、ご用意いたしました。また、足りないでしょうから、お料理もご用意いたしました。』
やましん
『あの、それは、ありがたいけど、あれは、糖尿食なので、追加は好ましくないのです。』
メイドさんたち
『あれだけでは、お野菜が足りません。ごき。お野菜中心に、すこし、鶏肉をアレンジいたしました。ごき。お風呂も入っております。温度も、適切に管理いたしています。ごき。気持ち良い、入浴剤も、お入れいたしました。』
やましん
『きみたちが、調理したの?』(想像しながら。)
メイドさんたち
『もちろんです、ごき。誠心誠意、一生懸命、お料理いたしました。』
やましん
『あ、そうですか。あ、はい。はははははは。』
メイドさんたち
『大将からの、プレゼントも、お持ちいたしました。』
やましん
『え? あの、でかい、ご…………いや、大将さんから、ですか?』
メイドさんたち
『さようでござい、ごき。』
やましん
『なに?』
メイドさんたち
『万が一の場合の、お腹のお薬でございます。』
やましん
『あ、そりゃ、助かるよ。で、どこで、作ったの。』
メイドさんたち
『地下の、{💊ごき製薬💊}でございます。よく、効きますよ、ごき。』
やましん
『そりゃ、ありがとうございます。ははははははは。……………いやあ、なんか、理想の生活のような。多少、違和感があるような。』
メイドさんたち
『まもなく、人類は、具体的に、宇宙ごきの支配下に入ります。ごき。人類のみなさまは、制約が多くなります。ごき。食料も、入りにくくなります。ごき。やましんさまが、おかわいそう、と、大将が申しております。ごき。地下をお借りしているので、可能な限り、ご援助したいとも、申しております。ごき。』
やましんさま
『そりゃ、ご心配いただいて、ありがとう。ははははははは。で、どうなるのかなあ? 地位も、お金もない、ぼくあたりは。』
メイドさんたち
『さあ………………そこまでは。なお、さらに、自決用のお薬も、ご用意いたしました。必要な際は、お申し付けください、ごき。よく、効きます。』
やましんさま
『そりゃ、ありがとう。ははははははは。』
☠️
笑ってる場合ではないのである。
いったい、どうするの?
踏み潰す? まさか❗
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『小さなお話し』 その196 やましん(テンパー) @yamashin-2
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