No24_2020.08.26

僕の腕の中で、赤いフードをかぶった彼女が蹲っている。見た目はグリム童話の赤ずきんのようだ。ちゃんと、側にバスケットもある。


「ねぇ、いつになったら私をちゃんとたべてくれるの?」


彼女は、とある後遺症で記憶喪失になっていた。なぁ、本当に覚えてない? 狼は君の方なんだよ。

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