19話 家庭菜園編


 ある日の昼頃…


 仕事(漁)を終えた夫と六助は 家への帰り道…


夫 「今日も全く釣れんかったの~♪」


六助 「そうやったの~♪」


 その時! 夫は!

 近くの岩の上で、一匹のタヌキが昼寝してるのに気付きました!!



   ☁       🌞  ☁☁  🐤🐤~  

                       

       🦝zzz 👀✨😐     🛶🛶 🌊


  夫は六助に小声で…


夫 「六助、アレを見るぜよ…」


 夫は岩の上で、幸せそうに昼寝してるタヌキを指差しました・・


六助 「眠るタヌキやけど? それがどいた?」


夫 「おまんは三日前にアジを二匹も釣ったから、ヨメに怒られんやろうが… ワシはココ最近まったくのボウズ(釣果ゼロ)ぜよ…」


六助 「もちろん知っとるが? それがどうしたぜよ?」


夫 「まだ、分からんのか? 今日も魚を一匹も釣って帰らんと、おさごに怒られるんぜよ(ヒヤ汗)」


六助 「そりゃ仕方無いぜよ」


夫 「フフフ…じゃから、あの間抜けそうな眠ってるタヌキを家に持って帰れば、今夜はタヌキ鍋じゃ♪ おさごも怒らん♪」


六助 「あ!? その通りじゃ! (うっかり!)」


 足元の石を右手で拾った夫は そろり~っ 抜き足し忍び足で…

 タヌキに近づきました…


夫 「… (起きるなぜよ…)」


🦝 「zzzz」


 夫は大きな石を振り上げ!


夫 「… (くたばれぜよ!)」


🦝 「zzzほえ? ぎゅーー!!! 」


 夫が石を振り落とした瞬間!

 死の危険を感じ目覚めたタヌキは間一髪! 避けました!!

 タヌキは 全力疾走で 何処へ!


🦝💦「ぎゅー!! (怯え)」


 タヌキに逃げられた夫は悔しそうに、


夫 「くそ~! しまった! これで家に帰ったら、おさごにまた怒られるぜよ…(渋々)」


 六助は夫に肩をポンと叩き、


六助 「まあ~仕方がないやろ。 帰るぜよ」


夫 「六助、ワシはこの辺の浜のアザミ(食べれる植物)を取ってから帰るき。 先、帰れ」


六助 「そうか、がんばれよ」


 六助はアザミを取って帰る夫を置いて先に帰りました。

 夫はアザミを抜き始めました。


 一刻後(二時間後)…


夫 「あんましと取れんかったの~ まあ…腹の足しにはなるぜよ♪」


 夫は手にアザミを持って家に帰りました。


 しかし…


 木陰から…夫を見つめる4つの影が・・


  🌿👨~    🌳◉◉ ◉◉ ◉◉ ◉◉🎀


父◉◉「ギュー! (アイツ(夫)か! お前を殺そうとした人間は!(# ゚Д゚)」


長男◉◉「ギュギュー… (そうだよ。 アイツ(夫)だよ…ボクがアザミを食べてお腹一杯になって寝ている所を襲ってきたんだ。 きっとアイツはボクを食べる気だったんだ…」


妹◉◉🎀 「ギュ… (アイツ(夫)がおにいちゃんを? ぜったいに許せない…(怒り))」


母◉◉ 「ギュー! (アナタ(父タヌキ)! あの人間(夫)の後をつけて! 仕返ししましょう!)(# ゚Д゚)」


父◉◉「ギュー (よしみんな、アイツ(夫)の後ろをワシら家族4人並んで付いて歩いて、アイツ(夫)の家を調べるんだ(ニヤ)」


母・長男・妹 「ギュー! (了解!)」   




 おさごの家の裏庭では、せっせとおさごが畑仕事をしてました。


おさご 「うんしょっ! よし! ふう~頑張ったかいがありました♪」


 🥒 🥬 🥬 🥬 🥬 🥬

 🥒🥬 🥬 🥬 🥬 🥬  ⛏👩💦 

 🥒🥦🥦🥦🥦🥦🥦

 🥒🥦🥦🥦🥦🥦🍆

 

 裏庭の畑にはたくさんの野菜が、明日にも収穫できそうな状態に!


おさご 「お坊さん(高僧)さんから頂いた野菜の種が、やっとのこと明日にも収穫できそうです♪(喜び)」


 おさごは特にお気に入りの茄子を見つめ…


 🥦🥦

 🥦🍆👩💕


おさご 「おいしそう…(ヨダレ)」


 我を忘れ、茄子のヘタをちぎりそうになりましたが…


おさご 「はっ! 危ない危ない!(汗) まだまだ、この茄子は小さいわ… もっと大きくしてから食べないと」


 その時!!


   ≪ おさご! 帰ったぞ! ≫


 夫の声が表から!


おさご 「あら? 夫が帰ってきたみたいね」


 おさごは夫の元へ…


おさご 「あなた、今日は釣れましたか?」


夫 「まったくぜよ!」


おさご 「… (やっぱり…)」


夫 「へへ… 魚は釣れんかったけど、おさごのために♪ 浜でアザミを拾うてきたぜよ♪」


 夫は手の中のアザミをおさごに見せました。


おさご 「まあ~おいしそう♪」


夫 「やろ?」


おさご 「今夜は、コレを塩茹でして二人で食べましょう♪」


夫 「そうやな♪ ところで…裏の畑の野菜はいつになったら喰えそうぜよ?」


おさご 「ウフフ… ついて来てください♪」


 おさごは夫を裏庭の畑へ。


 🥒 🥬 🥬 🥬 🥬 🥬

 🥒🥬 🥬 🥬 🥬 🥬  👨💦👩♪

 🥒🥦🥦🥦🥦🥦🥦

 🥒🥦🥦🥦🥦🥦🍆



夫 「たまげたぜよ! おさご…よくココまで見事に野菜を育てたな~(感服)」


おさご 「苦労しました…(涙) この三ヶ月、家事と内職の合間に一所懸命育てた野菜たちです。 まるで我が子のように…(涙)」


夫 「そうぜよ! この野菜たちが、おさごの子供たちならワシの子供でもあるぜよ! どれどれ♪」


 夫はおさごの特にお気に入りの茄子をちぎろうとした…


 その時!


 おさごは! 夫の手をパンと叩きました!


おさご 「おやめなさい!(激怒)」


夫 「なんでぜよ?(汗)」


おさご 「まだその子(茄子)は食べるには早いです!」


夫 「分かったぜよ… ガマンするぜよ…でも、おさご…よく頑張ったな♪」


おさご 「はい♪ さあ~家の中に入りましょう♪」


 おさごと夫は家の中へ…


 しかし…


 おさごの畑を木陰から隠れ、見つめる人影が…


👁👁「あんな捨てるような種から野菜を見事に育てるとは… さすがはおさごじゃ~… 今夜が楽しみじゃ~… 南無阿弥陀仏」   

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る