幼馴染(おさななじみ)
山口遊子
第1話 幼馴染(おさななじみ)
[まえがき]
恋愛ものを書いて見たくなったのでちょっとだけ。
デビュー?一周年記念作品のつもりです。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
俺の名前は松田祐介(まつだゆうすけ)。隣の家に住む花沢京子(はなざわきょうこ)とは
この花沢京子、
しかし、この女、俺に対してはなぜか女王さまなのだ。
勝手にうちに上がり込んでは、
のどが渇いたというので水を持って来てやったら、
「これ何? 水道水じゃない。こんなもの飲めるわけないでしょ。ミネラルウォーターがないならジュースでも良いわ」
まさに、パンがなければケーキを食べればいいじゃない。どこかのマリーさんのセリフだ。
そのマリーさんは、出かけていたうちの母親が帰ってくると、にっこり笑って、
「
「あら、京子ちゃん、ゆっくりしてってね」
こうだ。そして、おふくろが台所に引っ込むと、小声で、
「何してんのよ、
もう、
ジュースがたまたま冷蔵庫の中にあったから良かったものの、無かったら、もっと
「
知らんがな。松〇優作って誰よ。
「松〇優作って誰だよ?」
「あら、松〇優作知らないの? 1980年代のイケメンスターよ」
「なんでおまえがそんなの知ってんだよ?」
「お前じゃないでしょ。
「わかったよ、それで何で花沢さんがそんな昔の
「きのうテレビに出てたの。『探偵〇語』ってやってたでしょ。あの最後のシーンすごかったー」
「そりゃあ良かったな」
「なによ。あんたみたいなお子さまには分かんないでしょうよ」
「はいはい」
「返事は一度でいいの!」
ま、いつもこんな感じだ。
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