missing 2020 + THE END OF missing 2001-2020

雨野美哉（あめのみかな）

since 2001 , 20th anniversary & 20 years after

【警視庁秘匿事件捜査ファイル No.39592021】

　2000年9月29日、北海道富良野市在住の女子中学生加藤麻衣さん(当時14歳)が、下校途中に行方不明となる。

　10月1日、麻衣さんの家族より捜索願いが出され、富良野署ならびに北海道警は家出と誘拐の両面から捜査を開始。

　10月9日、麻衣さんの15歳の誕生日に、インターネット上にとあるサイトが開設される。

　そのサイトの名はmissing(ミッシング)。

　当時全盛期にあったネットアイドルサイトのひとつとして、そのサイトは公開された。

　そこには、麻衣さんの手記が日記形式で公開されており、彼女が誘拐され、軟禁状態にあることが記されていた。

　そして、彼女を誘拐したのが、隣町の中学校の歴史教師棗弘幸(当時29歳)であることも。

　手記に記されていたことが事実であるならば、麻衣さんは棗容疑者に恋をし、棗容疑者もまた彼女に恋をした。

　まるで、現実にあった事件をもとに、誘拐した少女を飼育する男の映画のように。

　やがて、事件は最悪の結末を迎えることになったが、棗容疑者が逮捕されることはなかった。

　棗容疑者が、日本の歴史から秘匿された一族の次期当主であったためである。

　そのため、富良野市女子中学生誘拐事件は、事件そのものが秘匿されれれれれれ

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