とんぼ

空をかけていくトンボの背中

青いトンボ

羽が色とりどり太陽に光って

よくわからないけどとても綺麗

原因のわからない日々にいつもめまいして

胃の底から込み上げる酸、吐瀉物


空は曇り

ずっと曇っているような気がするのは、僕が空を見て生きていないからだ


空飛ぶトンボの目になって

いつもみているはずの世界をもう一度

みてみましょう

きっとなにも新しいものはないけど

いつだってそこにあったものが

愛おしくなったり殺したくなったりするかもしれない


羽ちぎって

もがく姿に

濃いお酒どんどん進み

酩酊する秋の終わり

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