第2話 仕事
上司と、同僚。
「昨日の狙撃手狩りは最高でしたね?」
「あんた突撃ばっかりだからね」
「あたしたちが掩護しなきゃ即死よ、即死」
「そういうもんなんですよ狙撃手狩りは。芋掘りは誰かが犠牲にならねば」
仕事。
いま来ているのは、データの打ち込み。三人で延々とデータを打ち込んで、途中三人でごはんを食べに行って、そしてまたデータを打ち込んで。
一日が終わった。
「つかれたなあ」
「予定より一週間近く早く終わりましたけど、どうします?」
会社の重要な決定は、上司の仕事。
「休みにするか。がんばって文字と数字打ち込んだし。次の仕事は?」
「まだ取ってません。今回のが大きめの案件だったので」
仕事のスケジュール管理は、同僚の仕事。どれぐらいの仕事量にするかとか、どれぐらいの稼ぎにするかとか。
「じゃ、一週間休みで。これ、先方に出しといて。仕事の予定とか訊かれても断ってね?」
「わかりましたっ」
そしてわたしは、犠牲担当。突撃して、囮になって、ときどきめちゃくちゃ活躍する。
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