最終話 それぞれのみち
4人それぞれ勝敗は異なっていたが、五日間の特訓の成果もあり、一定の成長を見せることが出来た。
結果としては、全員合格となったようでこれから実践的な段階に移っていくようだ。
俺は4人とそれぞれ最後の挨拶を交わす。
「ほのか。」
「はい。」
「あなたが一番成長したよ。ほんとに真面目な頑張り屋さんだ。あなたが逆に騙されないように頑張ってくれ。」
「ありがとう。あなたこそ。」
「ちひろ。」
「うん。」
「あなたと会えて楽しかった。ハニートラップでなければきっと好きになっていたかもな。」
「ハニートラップでも好きでいてくださいよぅ。えへへ。私もおにいさんが大好きですよ、もし出会い方が違っていれば結婚してたかもです♡」
「けけけ、結婚?」
「冗談です♡」
焦らせるなよ。
「こあ。」
「はい。」
「あっという間に一人前になっちゃったな。立派なハニートラップになったら、またいつかいたずらしに行ってやるからな!」
「それはやめてよ!すごく恥ずかしかったんだぞ!」
「はいはい。」
「絶対聞いてないよ……。」
「聞いてるって。」
「みやび。」
「なに。」
「みやびは初めて会った時から大人びて一人前だったから俺からあまり言えることはないけど。また、膝枕してくれ。」
「いやよ。」
「頼むよー。」
「会えたら、ね。」
これが4人との最後の会話。
明日にはまた新しい研修生がやって来るのだ。
「さて、新しい女の子が来るから準備しなくちゃな。」
ハニートラップのせいで俺の未来が狂ってしまった! こゆき @t_koyuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます