ハニートラップのせいで俺の未来が狂ってしまった!

こゆき

第一章 出会いは突然に

第1話 少女観測

 俺は毎日電車に乗って会社に向かっている。

 会社は案外遠く、電車に乗ってる時間はおよそ30分といったところだろうか。

なかなかに長いのだ。


 こんなとき、俺は女性を眺めて過ごしている。

 それも若い高校生だ。

 あくまで俺の持論だが女は若いほどいい。

 若さこそが美しさ、みずみずしさの条件だ。

 今日も、電車に乗ってきた若い高校生を見ながら過ごしていた。

 あの子はいつもあの駅から乗ってくる。

 見ている理由は、大きな胸だ。

 同じ車両に乗っている女性と比較してみても、彼女がトップクラスのサイズであることは一切の疑いの余地がない。

 やはり、おおきい。

 大きく柔らかそうな果実だ、一度でいいから触ってみたい。こう思うのは、男性諸君は理解してくれると願いたい。

 顔も小さくてとてもかわいく、見ていて飽きない可愛さ。

 思わず股間が反応する。致し方ないことだ。


 俺が胸を眺めていると、その女子高生がこちらを向いて笑みを浮かべていた。

バレたのか?

 これはいけない、俺は性犯罪になるのはごめんだ。


 性的行為や盗撮はまごうことなき犯罪だ。

 しかし、電車の中で俺がどこを見ていようが俺の自由だ。

 胸を見ただけで捕まるなどということは絶対に起こってはならないことである。

と俺は思う。


 電車の中では次の駅に着くというアナウンスが流れ、少しずつスピードが落ちていく。


「ん!!!」


 電車が急に止まり、誰かが俺に倒れ掛かってきた。


むにゅ♡


 柔らかい感触を感じた。

 温かい。

 ぬくもりを感じる。


 振り返るとさっきまで見ていた女子高生が俺に胸を押し付けながらそこに立っていた。



「私の胸見てましたね、おにいさん♡」


 おわった。

 俺の人生は本日をもって終了いたします。

 さよなら幸せな日々。


 俺が絶望に打ちひしがれていると。


「おにいさんを警察に突き出したりはしませんよ。安心してください。」


 それは本当か!?


「はい。おにいさんは女性の胸が好きなんですか?」

「まあ、バレたもんは仕方ない。好きだな。」

「正直なんですね。私の胸、触ってみますか?♡」

 魅力的な提案だ。しかし触ったら通報されるなんてことはないのか。


「大丈夫ですよ♡」


 そうはいってもそれはセクハラにならないだろうか。

 断ろう、俺は常識人であり社会のルールを守ってきた男だ。


「それはだめだやめとこう。」


 そう伝えると、


「ダメでしたかあ~。」


 とにやけながら言った。


「でもおにいさんのおちんちんは正直ですね♡こんなに大きくなっちゃって♡」


 そして。


「おにいさんの本音はどっちなんですかぁ?♡」

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