自衛官異世界へ行く2
少女が入って、3分ほどで「次の方」という声がかかる。チラッと部屋が見えたがどうやら奥にも扉があり終了するとそちらから出ているようだ。
半分ほどの人数が終え、次に金髪のイケメンが部屋へと入っていく。
すると今までになかったどよめきが部屋の方から聞こえる。
部屋の近くにいた俺はそれが聞こえていた。
どうやらさっき入った男が、過去に召喚された勇者のリーダー的人物と同じスキルだとわかったそうだ。
それから数人終えた後に、ついに俺も部屋に呼ばれた。
部屋には机の前に王から指示を受けていた男と、後ろに二人の騎士がいる。
「そちらにお掛けください」
俺は言われるがまま向かいの席へ座る。
「ではこちらの紙に手を乗せ、名前を声に出してください」
「朝霧 天羅あさぎりてんら」
差し出された紙に手を乗せる。これが先ほど言っていたスキル鑑定の書なのだろう。手を乗せると次第に文字が浮かび上がってくる。
「ジエイタイ? これは?貴方はこのスキルの使い方がわかりますか?」
「ええ、まぁ」
スキル 自衛隊
人材以外の自衛隊の戦力を召喚することができる。
それを自衛隊と呼んでいいのか分からないが、道具など活用できる人間さえいれば自衛隊としての戦力が使えるということだろう。
人材だけそろえることができればかなり有用なんじゃないか?まぁ、問題はその人材を揃える事なんだが。
「まぁ良いでしょう。では世話係のメイドをお呼びしますので、後のことは彼女にご確認ください。お疲れ様でした。」
そういうと反対側の扉が開き、メイドさんが現れる。俺は席を立ちメイドさんのそばに向かう。
「本日よりお世話をいたします。メイドのオリシアと申します。必要なことがありましたらなんなりとお申し付けください。まず朝霧様のお部屋へとご案内致します」
そう言って歩き出したオリシアの後に続き、長い廊下を歩く。
絨毯のひかれた廊下の横には、また高そうな壺や絵画等の装飾品が置いてある。一体日本ならいくらするのだろうか。
なんてことを考えながら歩いていると、どうやら部屋に着いたようだ。
「こちらが朝霧様の部屋になります。こちらのベルを鳴らして頂ければ私が参りますので御用の際はお呼び出しください。それでは他の皆様の鑑定が終了のち、30分後にお食事になります。時間になりましたらお呼びしますので、それまでおくつろぎください。では失礼致します」
一礼して去っていくオリシアを見送り、部屋に入る。
部屋には机、椅子、ベット、タンスと生活には問題なさそうな家具は揃っていて部屋の広さも一人部屋としては申し分なかった。
俺よりあとの鑑定待ちだった人数を考えると、食事まで後1時間ほどといったところだろうか。
何か暇を潰す物もないので、少しスキルを試してみることにした。
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