【信長に挑みし者達~ワレノブナガトカクタタカエリ~】其の十二【足利義昭《アシカガヨシアキ》】

【信長に挑みし者達~ワレノブナガトカクタタカエリ~】其の十二【足利義昭アシカガヨシアキ


足利義昭アシカガヨシアキは兄・足利義輝アシカガヨシテル殺害によって紆余曲折ウヨキョクセツの末に織田信長に擁立ヨウリツされた足利将軍家十五代の将軍である。


将軍就任当初こそ信長を父と呼び蜜月関係を築いていたが、足利幕府が形骸化していたとはいえ当事者である義昭には信長のお飾りである傀儡カイライ扱いは武家の棟梁たる将軍家の誇りが許さなかったようであった。


決定的な手切れを迎えた義昭は自らの地方領主への権威を行使して信長最大の強敵である甲斐カイの虎・武田信玄タケダシンゲンを筆頭に近江オウミ浅井長政アザイナガマサ越前エチゼン朝倉義景アサクラヨシカゲらを中心とした信長包囲網を実質的に結成することに成功した。


足利義昭のピークはそこまでであった。


武田信玄は急死。浅井・朝倉は信長に滅ぼされた。

義昭は僅かな手勢で挙兵するも敵うはずがなくあえなく敗れ助命された義昭は毛利家へと身を寄せる事になった。


【纏め】足利義昭は反信長勢力を構築する際に足利将軍家の権威を活用できることを自覚していた事は単純な暗愚将軍ではなかったという証明にそれだけでもなると思われる。

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