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「このねこがきてから、うちの娘は、あかるくなったんだ!」
女の子のおとうさんが、うれしそうにご近所中に、ねこの自慢をしました。
すると、そのうわさを聞いて、町中の悲しみをかかえた人々が、やってきました。
「どうりで神秘的な色をしていると思った」
町の人々は、口々にそう言いました。
ねこはと言うと……?
これには少し、まいってしまいました。
いくら悲しみを食べる、ねことは言え、こんなに、おおぜいの悲しみを食べるわけには、いきません。お腹が、はちきれてしまいます。
これじゃあ、ねこだって、自分の身が保ちません。
(ごめんね!)
ねこはそう告げると、この家をでてゆきました。
えっ?それから、悲しみを食べるねこが、どこに行ったか、ですって?
それは、ひみつひみつ♪
ひみつなんです、よ。
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