11 突然の映画.
パトカー。派手に倉庫の外壁にぶつかった。ひしゃげる音。
「男の人が」
しんじゃった。運命の人だと思ったのに。
「あっ生きてます」
「えっ」
自分の後ろ。
荷台の上。
「なんでっ。なんでなんでっ。轢かれたのにっ」
「車のフロントの部分を、こう、うまく蹴りました。映画とかで見たことないですか?」
「あっ映画とかあんまり見ないです」
「そうですか。じゃあ今度見に行きましょう」
「ぜひっ」
じゃなくて。
「パトカーとか他の警察官とか。また来たらどうしよう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます