05 牛ちゃんと豚ちゃんと新素材.
「どうしたんですか、いきなり」
「小麦粉を注文した人がいるんです。飼っている豚ちゃんとか牛ちゃんのごはんにするって」
「え、もしかして」
「渡しました。二袋。海外産の、なかなか良い小麦粉」
「てことは」
「凄腕の運び手。わたしかな?」
「たしかに、この荷台の速度なら、俺でも見失うのは当然か」
「やばいっ。はやく小麦粉じゃないって教えてあげないと、愛する豚ちゃんや牛ちゃんの生命があぶないっ」
「あ、大丈夫です。その新素材、食べても大丈夫な代物なので。食用の変化もないはず」
「あっそっか。それは安心。でも、新素材、食べちゃったら」
「あっそっか。僕が管区を訴えるための材料が牛ちゃんと豚ちゃんのおなかのなかに。ごめんなさい飛ばしていただけますか」
「いま全速力で向かってます」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます