距離
ここは水無高校のアマチュア無線部の部室だ。
日は傾き外からは運動部の掛け声が聞こえる。
まさに学校の放課後と言えるだろう。
そして今、俺の隣には美少女が座っている。さらに言葉を交わしてしている。
これこそ真の青春といえるだろう。満場一致だろう。異論は認めない。
『ピーツツジジピー』
室内はアマチュア無線部らしく機械音が幾重にも重なり不協和音で飽和状態となっている。
「もう、私の話きいているのですか?」
『もう、私の話きいているのですか?』
不協和音の嵐を突き抜けてくる美声、美少女こと会田のものだ。そしてワンテンポ遅れて若干かすれた会田の声も耳に入ってくる。
「なぁ?なんで隣に居るのに無線機使うんだよ」
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