第43話 アイ・ライク・ショパン
皆さん、思い出の音楽などはありますか?
先日、思いがけず昔懐かしい音楽と再会し、感動していました。
近頃は映画の観られる動画サービスが充実していて、音楽も聴けるので何気なく聞いていたら・・・
子供の頃、母がレコードで聞いていたと思われる曲が流れてきました。
その時の感情を表現するのは難しいのですが・・・
なんとも言えない切ない気持ちになって、感極まってしまい、涙が溢れてくるのです。
子供時代、母は日曜日によく音楽を聴いていて、レコードから流れる音楽が好きでした。
母の音楽の趣味は好ましかったのですが、その頃の私はそれらの音楽のタイトルも、アーティストの名前も覚えようとはしませんでした。日常の中にあった無数の音楽はごく当たり前のことだったからかもしれません。
大人になって、実家から遠く離れてしまってから、幼い頃に聴きなじんでいた古い洋楽のタイトルやアーティストの名前を知ると、喜びとノスタルジーの混ざりあった気持ちになります。
先日わかった曲のタイトルは「アイ・ライク・ショパン」。
この曲が好きでよく憶えているけれど、そんな名前だったんだ・・・!と衝撃に近いほどの感慨を覚えました。
大げさかもしれませんが、音楽というのは妖精のような、精霊のような存在でもあるように思えます。
時を超えて人のそばにいて、世界中どこにでも現れることができて、思い出や心の中にも住んでいて、会いたくなったら呼び出すことができて。
古い好きだった音楽を再び耳にした時は、幼い頃にそばにいて心地よく癒してくれた精霊と再会したかのような、懐かしい感激の気持ち・・・
大人になってからは、歌詞の意味を知ることもできて、そういう歌詞だったんだなぁ~と新しい発見があります。
好きな音楽とは、姿かたちはなくともいつも、嬉しく温かく心地よくしてくれる存在のように思えます。
「アイ・ライク・ショパン」は美しく懐かしくて、どこか切ない調べの曲です。
良かったら聴いてみて下さいね!
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