第10話 いきなりの強敵?
「隠形(ステルス)はいい考えだ。
だがなってないな。
隠形(ステルス)はもっと静かに走らなきゃ
こうやって!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「なにを!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「隠形隕石弾(ステルスメテオダン)。」
俺にニュームの話し声が聞き入る暇は無く
無音で魔術は音を追い越し
移動して放ってから10秒後に爆音が鳴った。
「隠形(ステルス)と言うよりは
音越(サウンドオーバー)だな。」
「おにぃあとは私がやるの手を出さないの。」
「分かったよ。」
俺はラミージュとハイタッチして後ろに
下がった。
「一緒に魔術を放つ時言うから頼むの。」
「OK。」
ラミージュは俺とハイタッチした時小声で
そう言った。
「私が相手なの!!!!!!」
「なんだ俺の相手は女か。
少し手加減をしてあげようか?」
「手加減してくれても構わないの。
そしたら私は魔力使わないからの。」
挑発されたのが少し気に触ったラミージュは
魔力を一気に引いた。
「なら俺も魔力を使わない。」
「ほぉー私と1体1の殴り合いなの?
多分死ぬの、まぁ殺さないから大丈夫なの。」
ラミージュは『かかってこい』と
手でサインをした。
「舐めやがって!!!!!!」
ニュームはラミージュの挑発に乗って
攻撃を仕掛けてきた。
「脇ががら空きなの。ふっ!!!!!!!!!!!!」
ラミージュは冷静に
ファイティングポーズをとり
ステップ踏んで顔面に一撃蹴りを入れた。
「顎に攻撃したら あんたが死んじゃうから
手加減して蹴りにしたの。」
「グハッ!!!!!!」
ニュームの蹴られた顔から鼻血が
沢山出ていた。
「どうしたの?血が出てるの。」
「ち、ちくしょう。」
「さぁ魔力を使うの。
でも私には勝てないの。」
ニュームは魔力をMAXにした。
そしてグレテン級の魔力を顕にした。
「どうしたの?来いよ。
私はグレテン級程度に本気はださんの。」
モヤモヤとラミージュが魔力をあげる中
ゴーゴーとニュームは魔力をあげた。
「魔力ならお前に負けねぇ。」
ニュームは勘違いしている。
まさかのニュームは魔晄(オーラ)を
感じ取れないのか?
「私いい事思いついたの。(小声)」
「弾眼(ダンガン)!!!!!!」
「おっと。
グレテン級はやっぱり・・・・・・
こんなもんなの。」
ニュームが目から出した衝撃波を避けた
ラミージュが衝撃波の当たって
少しヒビが入っている壁を見て溜め息ついた。
「何溜息なんか着いてやがる!?
まさか俺の強さにビビったのか!!!!
はっはははははははは・・・・・・。」
「よく喋る奴だの。
弱い犬程よく吠えるってこういう事を
言うのかもなの。」
ラミージュが呆れ声で言ってニュームが
少し怒りかかっていた。
「お前に今俺との力量を分からせてやるよ。」
ニュームは目の色変えてラミージュを見た。
そして少し髪の毛が逆だった。
「分かったのハァー。早く掛かってくるの。」
ラミージュは手で『掛かってこい』のサインを
出した。
「そんな事しなくても行ってやるさ!!!!!!!!!!!!」
手に魔弾を持ってラミージュに向かってきた。
「煙(スモーク)!!!!」
ニュームは片手にもっていた魔弾を煙幕として
使って来た。
そしてラミージュの周りに煙がモクモクと
立っていた。
「まさかこれで見えないとでも思ったの?」
ラミージュはニュームの魔力を感じ取り
すかさず後ろにパンチ。
「────────ぐっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんて重いパンチだ?!」
「重い!?女の子に失礼なの!!!!!!!!!!!!」
少し怒り顔になったラミージュも可愛い
と俺が見てると煙の中からニュームが
俺の方へ吹っ飛ばされてきた。
「ラミージュシュートだ!!!!」
「分かったのおにぃ!!!!!!」
俺はラミージュのいる方に蹴り
ラミージュはニュームの頭を軽く蹴って
壁にぶち当てた。
そうすると何層にも分かれている壁に
穴があいた。
「ちくしょう。この俺が雑魚扱いだと?」
「安心するの。あんたは雑魚くないの。
たまたま私達があんたより強かった
ただそれだけなの。
悪かったのね。」
ラミージュがそう言いながら
俺に目を向けてきた。
多分『俺と必殺技打とう』という
サインだろう。
体を起こそうとしているニュームに
俺はラミージュの横に並び近づいた。
「何すんだ?やめろ。」
「教えろ。
これは誰の仕業だ?
お前らの主犯格は誰だ!?答えろ!!!!!!」
「俺らの主犯格?話すわけねぇだろうが。
口が裂けてもな。」
絶体絶命のピンチの中ニュームはニヤリッと
笑って余裕そうにしていた。
「何笑ってんだ!!!!!!
さっさと吐け!!!!!!」
「なら殺せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!早く殺せ!!!!!!」
ニュームは殺される気満々だった。
全く話す感じが無かった。
「何故そんなに命を簡単に捨てられるんだ!!!!!!
話せば済む話だろう。」
少し俺は切ない顔になった。
ラミージュは俺の顔を
俺と同じ切ない顔で見ていた。
「隙あり!!!!!!」
「あっ!?
逃げやがっててめぇ調子が良い奴め。」
ラミージュは少し切ない顔から嬉し顔に
なった。
「哀しい顔になったり、
嬉しい顔になったりどうしたのかしら?」
「本当に何があった。」
カミージュとアミージュが遠目で
俺とラミージュを面白そうに見ていた。
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