(四)―4
「三人組がマンションの防犯カメラに写っていたんだよ」
「ち、違う、俺じゃねえ」
「では誰なんだ」
「近田さんと高木だよ、俺は一緒にいただけだ」
「うそつけ。拳銃を持っていただろ」
福山は、今度は男の右足を撃った。
大きなうめき声を上げながら「嘘じゃない、嘘じゃないんだ、俺にはそんなことできねえよ……、だから許してくれ」
「許せると思うか、人の妻と子どもを殺されて」
男は福山の方を見た。
「お前、警察じゃないのか」
「警察だよ。そして殺された女と子どもは俺の妻子だ」
「わ、悪かったよ、だからさ、逮捕してくれていいからさ、命だけは助けてくれ……」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます