第377話 イタズラの結果・・・

「リョウ、その化粧品は?」

俺は1本ずつ届いた、化粧水と乳液を机の上に置いて考える。

すると、アズサが見つけたようだった。

「こ、これはね・・・ポーションと一緒にヨシノブが送ってきたんだ。」

「それって、イギリスのミラ・クレアさんが使っている化粧品?」

「た、たぶん・・・」

「リョウ、ちょうだい!」

「アズちゃん、あげてもいい・・・」

「待って!リョウ兄、1本しかないなら話し合いが必要じゃないかな?アズサさん。」

ミズホが化粧品を取ろうとしたアズサの手を握る。

「あ、あらミズホさん、これはね譲れない物があるのよね。」

ミズホとアズサが睨み合う。

「リナもほしい、お兄ちゃんちょうだい。」

取り合いにリナも参戦してくる。

俺にはみんながここまで取り合う意味がわからない。

だから安易な方法で決めようとする。


「一本しかないし、ここはジャンケンでもして・・・」

「リョウが決めてくれるかな?誰に1番奇麗になってほしい?」

「えっ?」

「そうだね、リョウ兄が決めたのなら諦めがつくね。ねぇ、誰にくれるの?」

「お兄ちゃん、リナだよね?」

俺は冷や汗を流す・・・


「「「ねえ、誰にするの!」」」


3人に問い詰められた所でダンボールが現れる。


「何か届いた、話はあと!」

俺は僅かな期待と共にダンボールを開けると10本分化粧品が手紙と共に入っていた。


『特別におまけをつけといたぞ、ハーレム野郎。』


「ヨシノブのやつ!最初から渡せよ、ほらみんな荷物が届いたよ、全員分あるから、争いはやめよう。」


「「「はーい。」」」

3人は届いた化粧品を山分けする。

ちゃっかりカエデも自分の分を確保しているのだった。


こうして俺は危機を脱したと思ったのだが・・・


しかし、この後ミウの来襲があり、もう一度ヨシノブに化粧品を送ってもらうのだった。

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