第288話 ミウ、アズサ合流
「また、お世話になります。」
ホテルに着いた俺はリナを交え挨拶する。
「リョウ、来たのか!」
「ついにドイツ代表入りだな。」
「シュナイダーの席を奪ってしまえよ。」
「それいいな。」
「みんなヒドイですよ、シュナイダーさんの代わりにはならないかも知れませんが頑張らさしてもらいます。」
「リョウ、練習から厳しくいくからな、覚悟しておけよ。」
「クローも前みたいにパスに遅れたりするなよ。」
「ウッ!あれはだな、お前のプレーを見てただけだろ?」
ドイツの選手達はフレンドリーで厳しい練習も楽しくやることができ。戦術、連携など本格的に調整していき。試合前日には合わせることが出来るようになっていた。
そんな中、
「リョウくん!」
「リョウ!」
ホテルにミウとアズサがきた。
「あれ?2人ともどうしたの?」
「リョウくん、どうしたもこうしたもないよ、なんでドイツ代表になってるの?」
「頼まれたから?」
「ねえ、何しにヨーロッパに来てるの?」
「イングランドを倒すため?」
「違うでしょ、遺跡の発掘とかいってなかった?」
「・・・昔の話だ。」
「最近の話だよ。」
「人の人生は川のよう・・・流れに身を任せていたら思いがけないことが起こるものさ。」
「身を任せすぎだよ。」
「でも、どうしたの?ヨーロッパに来ないんじゃ?」
「リョウくんがドイツ代表になるから日本は大騒ぎだよ。」
「そうなの?」
「日本の音楽家がサッカードイツ代表だよ?話題性ありすぎだよね?」
「言われてみると、頑張ったな。」
「リョウ、源グループの社員旅行が急遽決まったよ♪」
「いきなりなに?何処いくの?」
「ここ・・・」
「はい?」
「リョウくんを見に源グループの社員が多数来るからね。」
「・・・あの~恥ずかしいのですが。」
「あきらめて♪私も観戦さしてもらうね。」
「それはいいんだけど、よくチケットとれたね。」
「かき集めたのよ。定価の五倍は出してるかな?」
「無駄遣いを~」
「リョウの代表戦だからね。もっと時間があればもっと来れたんだけどね。」
「多くはいらないよ~」
「大丈夫、源グループ各社でパブリックビューイング行ってるから。」
「・・・やーめーてー」
「みなさん、喜んでましたよ。」
「うう、プレッシャーがぁ~」
「おっ、リョウ彼女か?可愛い子達だな。」
「クロー」
「主人がお世話になってます。」
「リョウお前結婚してたの!」
「アズサさん、抜け駆けはダメです、私が婚約者なのです。」
「お前、何人女をかかえているんだ?」
「それを言われると辛いものがあるね。」
「まだいるのか!」
「あはは・・・」
「笑ってごまかすなよ。」
「うーん、誠実に生きてるつもりなんだけどなぁ。」
「誠実じゃねぇよ、嫁さんは1人だけだぞ。」
「日本じゃ違うんですよ、側室というシステムがありまして。」
「アズちゃん、日本にも現代にはないからね。」
「ありますよ、ほら、リョウの周りに・・・」
俺は反論出来なかった。
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