第245話 カーワンと戦う?
その頃、ダイキは・・・
「なんで俺がこんな目にあってるんだ!」
配電室までに配置されてるロシア人を殴りながら一歩ずつ向かう。
「おっ?ここか?」
ドアを開けるとナイフが飛んでくる。
「危ないな~すいません、カーワンさんのお家ですか?」
ナイフを叩き落として、中の人に問う。
「ほぅ、いい腕だな、それに俺がカーワンだがよくここがわかったな?」
「異常な友人がいるもので、それで降伏してくれませんか?そうすると手間がはぶけますから。」
「くくく、面白い冗談だ、俺がカーワンと知ってその発言をした奴はいなかったな?」
「そうですか?ロシアはどうか知りませんけど、ここは日本ですよ?表はともかく裏の世界はいまだに最強がたくさんいますよ?暗殺なんて仕事が出来るとでも?」
「いつまでも最強でいられると思っているのが間違いなんだよ。」
「なら実力で来るんだな!」
ダイキとカーワンの戦いが始まる。
ダイキは間合いを詰めてパンチを繰り出すが軽くかわされる、続けて二段回し蹴りの連続攻撃に繋げるがこれもかわされ、さらにナイフでキズをつけられる。
「やるな!」
「若いのになかなかじゃないか、デカイ口を叩くだけはあるがマダマダだな。」
「ほざけ!」
ダイキは熱くなり戦闘を続ける
程なくして、ダイキは・・・
「くっ!」
ダイキは致命傷は避けていたが段々キズが大きくなっていた。
「ほら、どうした。最初の威勢はどこにいったのか?」
「くそっ!俺の拳が当たらんとは・・・」
「いい動きではあるが、俺とやるにはまだ早かったな。ソロソロ止めといこうか?」
「ごめんくださーい。」
「お兄ちゃん誰かすんでるの?」
「他国で汚く這い回る虫が住んでいるんだよ。」
「それは駆除しないとね。ダイキと一緒に。」
「誰だお前たちは!」
「リナ、どさくさに俺を駆除しないで!」
「あれ?おいおい、ダイキ、負けるなよ~」
「くっ、リョウ、しかし、コイツ強いぞ!」
「はぁ、なんで真正面から戦うんだ?コイツ毒を使っているぞ?」
「えっ?」
「お前の動きが悪いのはナイフで斬られたからって、気づいてないんだな?」
「ホントに!」
「だろ、カーワン?」
「ほう、よくわかったな。」
「それだけ臭えば、バカでもわかるよ。」
リナが俺の袖を引く。
「お兄ちゃん、リナもわかんない・・・リナもダイキみたいにバカなのかな?」
リナは落ち込む。
「ゴメン、ゴメン、カーワンをおちょくる為に言っただけだからね、リナがバカじゃないのは知ってるよ。」
「ホントに?嫌いになったりしない?」
「もちろんだよ。リナを嫌いになんかなったりしないよ。」
「ホントに♪ならリナのこと好き?」
「もらった!」
カーワンは俺とリナの意識がそれてるうちに攻撃を仕掛けてきた。
「ジャマ!」
リナはマグナムをカーワンに撃ち込む。
「グッ!」
カーワンはナイフで受けたが弾が爆発する。
その威力に負け吹き飛ばされる。
「リナがお兄ちゃんと話しているのに何ジャマしてるの???」
さらに吹き飛ばされる、カーワンの両足を正確に撃ち抜く。
カーワンの両足は膝下から吹き飛ばされた。
「・・・なあ、ダイキ。リナ強くね?」
「今頃気づいたのか?」
「俺も負けるかも?」
「直接なら勝てないよなぁ~」
「ううん、リナはお兄ちゃんに勝てないよ。だってお兄ちゃんに銃を向けるなんて出来ないもん。」
「うん、リナはいい子だね♪」
「褒めて褒めて♪」
「俺にも銃を向けないでくれないかな?」
「ダイキは撃っていいってジロウさん言ってたもん。」
「・・・アキラさんがリョウを撃てって言ったら?」
「おじいちゃんを撃つよ?お兄ちゃんを撃てなんて言う人は許さないもん。」
「・・・ダイキ、俺、最強のボディーガードを手に入れたかも。」
「お前はいいよ、俺は銃が向く範囲にいるんだぞ!」
「がんばれ!」
「リーョーウー!」
「お前ら、俺を置いて何をしている・・・」
カーワンは息も絶え絶えだが、殺意を此方に向け話しかけてくる。
「まだいた。」
「お前らが遊んでいる間にも俺の部下が日本の総理とドイツの首相を攻撃しているだろう。俺を始末したつもりかも知れないが任務は失敗だなぁ。」
「・・・じゃあ、連絡取ってみろよ。」
「・・・連絡がつかない、何故だ!おい、どうなってる、誰か報告を!」
「リョウ、俺も知らないんだけど何したの?」
「食事会が開かれただけだよ。そこに全員招待してあげたの。」
「食事会だと!貴様ふざけているのか!俺の部下が任務中にそんな所に行くわけがないだろ!」
「じゃあ、カーワンさんもご招待してあげるよ。」
「何?」
「じゃあ、俺達は帰るから。頑張ってね、ダイキも見てく?」
「いや・・・あれは見たくないな。カーワン、お前は強かったよ、最後の情けだ。止めはいるか?」
「ふざけるな!敵の情けなど受けん!」
「そうか、それじゃあな。」
「てめぇら、俺を生かしたことを後悔させてやるからな!必ずだ!絶対殺してやる!」
リョウ達が去ったあと、カーワンは取りあえず止血をする。
「くそっ、なんで仲間と連絡がつかないんだ!仕方ない這ってでも、表に向かうか・・・なんだ?」
部屋の中で動く気配を感じた。
「おい、誰かいるのか!いるなら返事しろ!」
しかし、よく目をこらすとそこにいたのはネズミだった。
「なんだ、ネズミか・・・おい、なんで此方に来るんだ!どっか、行け!」
奥からネズミが大量に来ていることに気付く、
「く、来るな!」
カーワンはナイフを振るい、近付くネズミを仕留めていく。
「こっちに来ると死ぬぞ!さっさとどっかにいけ。」
ゆっくり、這いながら扉を目指す。
しかし、ネズミが多く、少しずつだが近付いて来ていた。
「くそっ!なんでネズミが人間を襲うんだよ・・・まさか、アイツがやらしているのか!」
カーワンは気付いた、仲間に連絡がつかなかった訳も、自分が止めをさされなかった事も、ダイキが最後の情けと言った意味も・・・
「ふざけるな!ネズミなんかに殺られたりはせんぞ!」
カーワンが必死にナイフを振るうが足が動かないカーワンに逃げる余裕はなかった。
段々噛みつくネズミが増えていき、頼みのナイフもどこかにいってしまった・・・
「だ、だれか・・・助けてくれ、こんな死にかたはいやだ・・・」
空港の地下で世界に轟く猛者が人知れず消えていった・・・
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