第117話 カエデと事後
一度したせいか、俺もその後は歯止めが効かなくなり、カエデを堪能していた。
「あん、もっとリョウさま、奥に来てください、」
「ここか!」
「うっ、あん、そこはダメ、感じすぎちゃう・・・」
「もう、ダメです、ダメになっちゃいます、リョウさま、離さないでください。もっとギュッと!」
元々カエデは見た目は大人しく、内向的な性格の子に見えた。クラスでいうところの読書好きの美少女って感じだ。
そんな子が今俺の下であえいでいる。
俺の凶悪な刀を差し込まれ、誰も見たことがない表情を、俺にさらけ出している。
誰も聞いた事がない声を俺に聞かしている。
そんな状況に興奮もしていた。
「あっ、リョウさま、な、なかにリョウさまの全てを私に注ぎ込んでくださいませ♡」
俺は出せるだけのものをカエデに注いでいた。
「あああ~中にきてます、お腹が一杯です。」
クスリの影響なのか、一晩でスゴい量になっていた。
朝を迎える頃、クスリが切れたのか、カエデも俺もだいぶ落ち着いてきた。
「ふう、俺はもう大丈夫そうだけど、カエデは?」
「ふふ、私は少し前からクスリの影響は切れてましたよ。さっきまでは正気な状態でリョウさまを味わっていました♡」
「いや、それはそれで正気じゃないだろ?クスリが切れたのなら言ってくれたら良かったのに。」
「そうしたらリョウさまは我慢なさるでしょ?そんなのダメですよ。それに私がリョウさまを味わいたかったのです。」
するとカエデは起き上がり、身を正したかと思うと、三つ指をついて
「ごちそうさまでした。リョウさま♡」
俺はちょっとキュンとした。
「さて、クスリも切れたし、改めてゴメン。」
俺はカエデに頭を下げる。
「リョウさま?なんで謝るのですか?」
「結局、欲望に負けてカエデとしちゃったじゃないか。」
「いえ、それは私からしたことですし、私こそクスリに負けて作戦を台無しにしてしまいました。」
「それでも、俺は男として我慢すべきだったんだ。」
「そんな事はありませんよ。むしろ私を助けてくれたのですから。あのままだと私は廃人でしたからね。リョウさまのお陰で今こうしているのですから。」
「カエデ・・・」
「それにリョウさま、こんなのは初体験でもありませんよ。犬にかまれたと思って忘れちゃいましょう。私はくノ一として誰かとしなくてはいけない頃でしたから、ただその相手にリョウさまが選ばれただけです。」
「それでも、責任をとる必要が・・・」
「ありません。あっ、それなら私が一人前になったら側付きの忍にして頂けませんか?」
「えっ!そんなのはいいけどそれでもホラ結婚とか、」
「あー私はまだ十五歳なので結婚は無理ですよ。」
「でも、少し待てば出来るじゃないか。」
「リョウさま、私から襲いかかって、結婚するのは違うと思います。リョウさまが私の魅力に惹き付けられた時にもう一度結婚するかは考えてもらえませんか?こんなのクスリの力でリョウさまを手に入れたみたいで私がイヤなんです。」
「わかった、それでカエデがいいなら。」
「はい。でも結婚しなくても忍として側には置いてくださいね。なんなら愛人でもいいですけど。」
「コラ、そんなことをいうんじゃない!」
「やだ、でも絶対側に行くからね。」
その後、しばらく里で修行をしたけど、カエデとしたのは最初の一夜だけだった。
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