第29話 じみへん!~地味な女子高生がムキムキモンスターに変身~
学校の成績はちょうど真ん中、スポーツはほどほどに出来て、趣味はアニメ観賞とゲーム。イケメンがたくさん出てくるスマホゲーばかりやってるので、ゲームの腕は上手いとは言えない。
そんな彼女は
2月14日、彼女は学校一のイケメン(当時)の
「あ、あの、これ良かったら、受け取って下さい!」
「ありがとう。大事に食べるよ」
彼の真っ白な歯がキラリと光る。今までの自分なら出来なかったことが出来て、彼女はとても満足だった。
しかし、3月14日を過ぎても、
「あ、あの、私のこと覚えてますよね?」
彼は鳩が豆鉄砲を喰らった顔をする。
「えっと、ごめん。誰?」
全く覚えてもらっていなかった。彼女はショックで、1週間ぐらい寝込んだ。今まで頑張っていたブラスバンド部を辞めて、怪奇研究会へ入った。どんなに頑張っても、自分は地味で、周りが派手なのは変わらなかった。彼女の深層心理下で、他の奴らを消せば自分が目立てるという“どくさいスイッチ”的発想が芽生えていった。
※※※
彼女はハイエナとオオタカとシャチという派手な
「ハハハハ。死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!」
彼女は拳が100個に分裂して見えるキマイラ
(続く)
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