幼馴染に出会いたいけど

針田はりのすけ

第1話幼馴染に出会いたい

 私立リアソア学園三年前まで、お嬢様学園だったのだが高校の学園長が「女だけの学園は遅れてる、これからは共学の時代だ、さっそく来年だ!」

 急に騒ぎ出したから、男子生徒がごく少数の一人内牧宇佐美、祖母が理事長だったため、成績的にはもっと上を目指せたのだが彼には目的があった、小学校3年の時別れた(転校で)幼馴染のミィちゃんに会うためにこの高校に来た、祖母が「うさの、幼馴染探してただろ、なんだかうちの高校に来るみたいだぞ!」


 どうも、母親がまだ連絡しあってるらしくソコから情報が入ったらしい。


 そして、入学してみたものの全校生徒で1600人いるそれでも、男子は厳重な審査を受けて一学年50人程度その超難関の学校に入ったのに、とうとう三年生になった。探してなかったわけでわない、それらしい子をさがすが見つからない。

 

 特徴は、ハーフらしいので金髪、目はくっきり二重の青い瞳・・・見つめれば吸い込まれそうになるから、探すのは簡単だと思ってたが見つからない。


 三年A組のクラスの窓際で、ボーと外を眺めていたら数少ない男友達が声をかけてきた。

「よう、しけた顔してどうしたんだよ、かわいい顔してもったいないぞ、うさぎ」


 こいつは、ごう おれは、みんなからあだ名で、うさぎと呼ばれている。

 九州男児を目指す俺には、不服だ。


「もう、高校三年なのに、うさぎは可愛いな美少女だぜ ファンクラブもあるくらいだからな、三大美少女の一人で数えられてるぜ」


 そうなのだ、剛は同じ高校生に見えないくらいキン肉マンなのに、俺は・・・自分でもコンプレックスだが、かわいいのだ。


 さらっとした長い髪に、切れ長の瞳、身長の割に細く長い脚 身長も低く声も高めのため水着買いに行けば、女子コーナーに連れていかれ、まちではナンパばかりされる。でも、ミィちゃんにふさわしい、男になるため頑張るのだ。


「俺には、そんなの関係ない好きな子に会うために今まで頑張ってきたんだ、もう高校三年になってしまって最後のチャンスなのに!まだ見つからない絶対いるはずなんだ」


「名前は?」


「え?」


「で その子の名前は?」


「ミィちゃん」

 剛は頭の上に?マーク

「苗字は?」


「知らん」


「親に聞けば」

 みるみる顔が青ざめる、うさぎちゃん。

いままで、あっちも探してるからと思い気にしてなかった。しかも、通っていた学校が違った。ミィちゃんはお嬢様女子小学校に通っていた。

「そうだった!かあちゃんが、知ってた!おれ、あだ名でしか探してなかった俺帰る!!」


「おいまだ昼休みだぞ!」


「ウンコ漏らしたから帰ります!と先生に言ってて!」


 廊下を走ると、ドン!!!女生徒にぶつかる。


「ごめん大丈夫、急いでたんだ、本当にごめんね、ミサミさん、またね」


 この子は、同じクラスの小谷ミサミさん、メガネっ子で隠れ巨乳で大きい、なぜかドキッとしてしまう。おれには、幼馴染のミィちゃんがいるっていうのに 

 ひょいっと、ミサミさんを抱きかかえ起こすと、俺は高速のごとく走る。


 その後姿を見ながらミサミはつぶやく。


「いつになったら、気づいてくれるのかな、うさちゃん」


 後姿が消えるまで見つめる、ミィちゃんだった。

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