04
私、何かやらかした?
面談室に一人で呼ばれるなんて、悪いことしか考えられない。
ああ、でも何をやらかしたかまったく身に覚えがなさすぎて、今から何を言われるのか緊張して心臓が必要以上にドクンドクンしてきた。
三浦さんの綺麗な唇が動く。
「百瀬さん。」
「は、はいっ。」
名前を呼ばれて私は背筋をピンと伸ばした。
「あまりいい話ではないんだけど…。」
ほらー!ほらー!悪い話だよ、これ。
何かやらかしたよ、私。
緊張のあまり変な汗が出てくる。
「実は応援を頼まれて、うちのチームからも一人出してほしいと言われたの。百瀬さん、今仕事量ってどんな感じかしら?パンクしそうなら無理だと断るけど。」
三浦さんの言葉に、私はポカンと間抜けに口を開けた。
「は?応援?」
何のこっちゃい。
怒られる覚悟はできていたけど、応援の覚悟はできていなくて、私はしばらく思考がついていかなかった。
「…それでね、専属は無理ですって断ったんだけど、午前中だけでも応援できない?百瀬さん。百瀬さん?」
「えっ?あっ、はいっ。すみません。」
悪いことばかり考えていたので拍子抜けしてしまってぼんやりと三浦さんの話を聞いてしまい、三浦さんは怪訝な表情で私を見ている。
申し訳ないです。。。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます