03
毎日軽口叩きながら仕事ができるこのチーム。
人間関係に恵まれてて本当にありがたいと感じる。
入社当時は別の部署にいて、このリノベーションチーム発足と共に異動になった。
リーダーは三浦杏奈さん。
若くしてリーダーに抜擢されたエリート上司。
なんでも、三浦建設の社長令嬢だとか。
「はー、年下が上司とか。やりづらいな。」
そんなことをぼやいていた波多野さんだったけど、やりづらさを微塵も感じさせないところが凄いと思う。
そういうとこも、ポイント高いよね。
あ、私に対しては、波多野さんったら超適当。
結構年下なこともあるけど、何かこう丁寧さがないというか、雑というか、よく言えば打ち解けてるって感じかな。
ま、それが嫌ではないし、私も気付いたらタメ口使っちゃったりしてて。
波多野さんも不快な様子もなく笑ってくれてて、なので私は甘えちゃってる訳なのです。
そんなこんなで毎日楽しく仕事をしていたんだけど、突然三浦リーダーに呼ばれて、今私は面談室で三浦さんと一対一で向かい合って座っている。
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