第8話







『ご、ごめんね、恥ずかしいとこ見せちゃったわ。』


「ははっ、気にするなって、リリアのそうゆう1面も見れて良かったよ。」


『うぅ〜、忘れてよぉ!』


「それは出来ない相談だな!」



和やかな雰囲気の中、ふと蓮也は思い出す。



「そういえば、何だかんだでステータスを見てなかったな。そろそろ見てみるか。」


『蓮也のステータス? 見たい見たい!』


「それじゃ、ちょっと見てみるか!《ステータス》!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ステータス

称号:異世界からの来訪者

名前:鈴原 蓮也 Lv257

年齢:23

性別:男

筋力:A

俊敏:A

魔力:S

耐久:B

幸運:S


スキル

超再生

全属性魔法

言語理解


ユニークスキル

聖域


加護

世界神の加護


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「…え?」


『へぇ〜、蓮也はやっぱり魔力に特化してるのね。』


「え、なんで? レベルおかしくない? なんで3桁いってんだよ!ついこの間までLv1だったんだけど!?」


『なんでそんな驚いてるの? まだ200台じゃない? いつも狩ってるオークですら100は超えてるわよ?』


「えっ…?」


『因みに私のステータスがこれね。』




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ステータス

称号:伝説の神狼

名前:リリア Lv9999

年齢:

性別:♀

筋力:EX

俊敏:EX

魔力:EX

耐久:EX

幸運:B


スキル

火属性魔法

風属性魔法

水属性魔法

威嚇

人化の術

追跡

隠蔽

鑑定


ユニークスキル

総てを喰らう者


加護

月の加護



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『年齢以外は見せてあげる。』


「Lv9999って…」


『Lvはかなり前から上がってないわね。』


「カンストしてんのか…けど、幸運値だけ低くないか?」


「それは加護のデメリットね。他のステータスにバフが掛かるんだけど、その代わり幸運値が下がるの。」


「そんな加護もあるんだなぁ。それよりこの人化の術ってなんだ?」


『ふぇ?あぁ、そんなスキルも合ったわね。簡単にゆうと、擬人化って奴ね。』


「ちょっと見てみたいかも…」


『そう? なら見せてあげる!』



リリアの体が光を放ち、思わず腕で目を覆う蓮也。数秒後、光が納まったのを感じてゆっくりと腕を下げ目を開けると…



「これが人化の術よ。」



そこにはモデルのようなプロポーションで、腰まで届く白銀の髪の毛に、大きな瞳。そして立派なケモ耳と尻尾を持つ美しい女性がいた。しかし



「服を着てくれ!!!」



そう、生まれたままの姿、つまりは裸だったのである。



「どうしてそんなに慌ててるのよ、ちゃんと見てよ!」



頬を膨らませながら、蓮也へと近寄るリリア。



「その格好は刺激が強いから!俺も男だから!狼にもなっちゃうから!」


「蓮也が狼に!? 成れるの!?狼化の術とかあるの!?」



暫くの間、パニックに陥る蓮也と知らない魔法があるのかと好奇心を抱くリリア。 蓮也が冷静さを取り戻す頃にはかなりの時間がかかった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る