せっかく、異世界転生したのに、職業が死体引きって……。
あおき りゅうま
プロローグ 異世界転生ってこんなもんじゃないだろう……
この物語の主人公は異世界転生を成し遂げている。
「ハァ……ハァ……!」
短髪の黒髪、切れ長の目にそこそこの筋肉のついた体格の青年。
何もない荒野を、肩で息をしながらひたすらに歩いているこの男こそ、この物語の主人公である。
なぜ彼が疲れた様子で荒野を歩いているのか。その原因は彼の引く荷物にある。
「くそ、どうして、この俺……が……死体を引きずり歩かなければ……ならないんだ……!」
彼はロープを肩にかけ、その先には血にまみれたボロボロの男の死体が繋がれていた。死体の体格は青年よりはるかに大きく、鉄の鎧で包まれ、腰には重そうな両手剣が刺さり、見るからに重そうだ。現に荒野をずりずりと男の死体が土を抉り後を付けて行く。
「ハァ……ハァ……こんなはずじゃ、こんなはずじゃなかったのに……村は、村はまだかァァァァァァァァァァァァァ‼」
異世界・シュエラースの大地の上、元二十四歳プログラマー、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます