第9波 〜雷〜

暗闇に走る稲妻

遅れてくる轟音

一人の夜には少しきつい


普段は何ともないけれど

今日は一段と怯える

毛布に包まり遮断する


激しい雨音も

しばらくして止み

光ることもなくなった


次第に空は明るくなり

落ち着きを取り戻す


気持ちだけが先走って

肝心な言葉が出てこない

一瞬過ぎって息詰まって

言うには遅い


いつもいつも

何度も何度も

わかっていても

遅すぎる


手遅れになる前に

伝えなきゃ

あの言葉を

君に届けたい言葉を

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