閑話休題 極魔学院での一日1
ジリリリリリリ!!チンッ!
「ふわぁ、よく寝た、よく寝た」
俺の朝は、早い。今も8時、8時?8時ィ!?食堂しまっちまう!
「うおおおお!」
走れ!走れ!!走れ!!!待っていろ!俺の、カツカレー!
「お、おはよう!オウマ!」
「ああ、おはよう!」
「おはよう、オウマ君!」
「おはよう!」
あの武道会以降、結構、話せる人が増えたな。
ありがたいことだ。
と、やっと食堂に着いた。
「すみません!カツカ…グヘェ!」
「うっさいよ!クソガキ!頼むなら、静かにな!」
うるさいけどいきなり、やかん投げてくるか!
あんたの方がうるさいよって言ったら怒られるかな?
「おばちゃん、カツカレー一つ」
「あいよ、最初っからそれぐらいの声量で頼んでくんな」
「はい」
「あいよ、カツカレーね」
「おおー、来た来た」
ここのカツカレーは、格別なんだ、サクサク、ジューシーなカツ、噛んだ瞬間から油が溢れ出る。更に、カレールー、中辛でとてもうまい野菜のうま味と肉の重厚感が合わさって絶妙なハーモニーを作り出している。
更に、これを毎日食べ続けてロップやキリエ、フラウに「ちゃんとした。食生活を送れ!」って口酸っぱく言われてるのは、いい笑い話だ。
「そろそろ、授業が始まるよ?主席さん?」
「おばさん、そんな事言わないでくださいよ。」
「はっはっは!さぁ、行った行った」
「はい!」
あの、おばさん外見は怖いけどいい人なんだよなぁ。
と、急がないと!
そして、また廊下を爆走し教室に着く王魔だった。
ガラッ!
「おはよう!オウマ!」
「おはようございます、オウマ様♡」
「あ、ああ、おはよう」
う、背筋に悪寒が。
そんなことを感じていたら、先生が来た。
「諸君!、おはよう!」
『おはようございます!』
「はい、ホームルームを始めるよー」
『はい』
「えーと、特にお知らせがないので自習……に見せかけて戦闘訓練だぁ!一時限目も武道だからね。武道の先生、ガルパンス=エデュー先生ことガル先生に許可は貰ったから。存分に」
『はーい』
こうして、皆、馬鹿デカイ演習場へと足を運んだ。
皆、教えてほしい人の所へ行ったり、模擬戦をしたりしている。ん?俺が何をやってるかだって?それは、
「おりゃあ!」
「フン!」
「隙あり!」
と、このように、俺と模擬戦したい人達VS俺の模擬戦をしている。俺的には、対複数人を想定した戦闘の練習になるからありがたいぐらいだ。
「ゼノーク流総合武術・武 一魔・光
そういい、拳に光属性の魔力を凝縮させ光レベルの速さの拳を先読みできない攻撃を繰り出す。
「よーお、お前たちー、やってるかー?」
『ガル先生!』
「そうだぞー、お前らが好きなガル先生だぞー」
『あ、それは無いです』
「相変わらず、辛辣だなー」
この、先生の最初の授業は荒れていた。『まず、全員で掛かってこい実力を見せて見ろ』なんて言って皆で攻めたけど、結果全滅。
正直、俺でも歯が立たなかった。
あの先生の実力は、本物だ。
でも、ちょっとふざけた所もある、愛嬌ある先生だ。ちなみに女性です。
「よーし、今日は、破衝と言う技を教えてやるー」
『はい!』
「まずー、拳に無属性の魔力を込めて、空気を殴る感じでそうすると、衝撃がそのまま直線状に飛んで行って、遠距離の敵にも当てられるようになるぞー」
『はい!』
「最初からできると思うなよー、本来なら6年かけて習得する、技だからなー」
『はい!』
「じゃあ、始め!」
俺は、この技使えるな、ゼノーク流総合武術は、だいたいその技の応用だ。
感覚的には、腕の魔力路を広げて、そこに魔力を流す、その魔力をせき止めて、殴ったときに一気に放出!それが、破衝のやり方だ。
先生にできましたって言ってこよう。
「先生できました」
「おおー、もうできたかー、早いな―、じゃあやってみろ」
急にこの人、雰囲気ガラッと変わるんだよな。
まあ、そこがまたいいんだけどね。
「はい」
「おお、いいぞ、魔力が緩やかに腕に流れているぞ。そして、放て!」
「はい!ハァッ!」
ゴウンッ!
到底、生身の人間が出してはいけないような風切り音が出た。
「うん。及第点を上げようじゃないかー」
「ありがとうございます!」
「まじかよ、オウマの奴もうできたか」
「良いなー、私教えてほしいなー」
「ばーか、やめとけ、お前如きじゃあ…ああ!ごめんなさ、グハァッ!」
「うるさい!」
「はーい、取り合えず、今日の授業はここまでー、放課後も使えるようにしとくからなー」
『はーい』
「じゃあ、解散!」
ふう、結構疲れるな、ていうか、この学校の授業内容濃すぎだし、先生達のキャラも濃い。
そんな、学校での話は、まだまだ続く。
閑話休題終了
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