第19話 起承転結の起

今回からは起承転結について、それぞれについて私の持論を書こうと思います。そこまでボリュームはたぶんないし、どれも一つだけで語るにもそれぞれ前後で関連してる部分があるので、読んでいると同じことを書いてる可能性があります。仮にあったとしたら読み飛ばすなりつきあってやるなりしてお読み下さい。


 まず大まかな思いついたあらすじなら細かな設定を考えてくと思いますが、大多数がこの起の部分から構想を練ると思います。夢についてはその逆でラストシーンの夢に向かって考えたりするが、ラストシーンである結の部分を考える人は少数ではないでしょうか?


 この結の部分が説明したように前書きや設定、主人公は高校生だとか、誰と誰がいるだとか、好きになったとか、性格はこんなだとか、生活はこんなだとか、まぁいろいろ語る部分ですね。

 なのでとても必要な部分です。

 作者はこの起、遅くとも承の序盤あたりまでには、読者を作者が作った物語へ引きずり込ませなければならないからです。

 だいたいは承で面白く感じて没頭してく方が大半なのですが、起の時点でそれを匂わせるぐらいはしなければなりません。

 だから重要です。


 ただ読んでいると起があまりにもなく、承から始まってるものが多い。それが悪いのかと言われたらそうではないのですが、一人称だととても違和感が出る文章になりがちです。


 起承転結の起ではアニメ、漫画にあるような自己紹介や設定から始まる自己紹介場面は忘れなさい! です。


 俺は高校生で〇〇だ。性格は〇〇で〇〇な容姿。周りからは〇〇と思われている。そんなクラスの〇〇だ。そんな俺に〇〇な親友が話しかけてきた。「~」すると教室が騒ぎ出す。彼女は〇〇と呼ばれる学校の美少女だ。


 と言った説明ですね。自分が高校生だとか、こいつは親友の〇〇だとか、容姿は〇〇だとかいちいち思わない。これ、おかしくおもいませんか? 本編が始まり誰に向けての自己紹介なの意味不明な設定説明が入りながら物語が始まります。


 これがなんとも私には馴染めない。なので毎回「三人称で書けよ」と思ってしまうのです。


 ここで1話で前書きや章の話が出てくるのですが、そこで前書きや序章と置き、三人称としてあらすじや人物の設定を語ったり、次章では本来書きたい一人称として書く。そうすれば独り言のような誰に説明をしているのかわからない文章は書かなくても済むのです。

 一人称でそれを語ってもいいですが章として前書き、序章と書いとけば違和感も少なくなります。


 アニメは尺の都合上と視聴という三人称視点で観るという特殊な状況だから描ける。漫画も同様に三人称と視覚で情報を得るのが安易という理由。なので成立するわけで小説ではおかしくなるほうが多いということ。


 これを語るまでかなりひっぱりましたが、章を作る。もしくは前書き置く方が良いと書いた理由だったりする。


 あと、つまらないと思わせてしまうのも、この起の部分がかなりの割合を占めるのですが、その要因として目標というか何を目指しているか示されないこと。これは陰キャだとか、迫害されてる主人公の物語で成長させていくものに多いように思う。

 成長させていく過程なのだから難しいのかもしれないが、目指すものがない場合、読者もわからないから面白さが伝わりにくい。


 ある編集や賞の審査をしている人が語っている記事にて「一次審査を突破して二次審査に行く作品で初めてしっかりと読むわけだが、その多くの作品でこの目標が早くに語られていないものは通過するのは難しい」また「序盤のページでいうと10ページせめて15ページには表してほしい」と書かれてた。(関係ないが「応募してくる作品は何十何百とくるが文章や視点がしっかりしている。起承転結がされている。目標が明確。と達している作品は全体の一割も満たない事はざらです」とも言われてます……厳しいですね……小説家は狭き門とはよく言ったものです)


 つまり起承転結の起の部分、もしくは承の序盤あたりということになる。

 これでいかに序盤が大切かわかってもらえるのではないかと思う。


 例えば冒頭、前書きで結である「私は死んだ」と衝撃を与えてつらつら過去を語るようにしてもいいだろう。このようにいくらでも方法はあるが、あまりにも思いついただけのあらすじを、すぐに書いて投稿しているせいなのか、本編がすぐに始まり普通はありえない自分の服装やら体格やら紹介を含めながら一人称で書いていくものが多くて、私には冒頭で引き込まれるという作品は非常に少ない。


 承や転で面白いと感じる作品はある。山場や盛り上がる箇所なのだから当たり前。だけれどそこへ行くまでには作者は起を書かないといけない。読者は読まないといけない。なのに起が練られてないのです。


 山場が肝心なのでそこに力が入るし、総評としては山場が作品に影響を与えるのも事実だが、起承転結は熟語になるから関連があり、どれが欠けても成立しない。


 以上の理由により起が最も大事だと私は思っている。

 皆さんはどんなプロローグを書くのでしょうか? 書いてるのでしょうか? もしなんとなく始めてしまって後悔したのなら、それはそれで貴方の糧になるので完結させて次作に生かす。もしくは思い切って改稿しても良い。そしてそれをステップアップにして応募なりしてみてはどうでしょうか?

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