第5話:勇者少女パミング
勇者パーテはムクロンの街を出て、夜の平原で野営をしていた。
すると、そこに一人の少女がやってきた。
「こんばんはー。あなたが、あの四天王バックリを倒した勇者ですか?」勇者少女
「そうだが。その恰好、お前も勇者か?」勇者
「はい。私は勇者少女パミング。これでも正式な勇者で、バックリ襲来時にはムクロンの街にいました。宿屋で寝ているうちに全て終わっていましたけどね。四天王を倒した勇者を、一目見ておきたくて」勇者少女
「そりゃこんな場所までご苦労なこった。宿屋に泊まる金がなくてな。すぐに街を出て、野宿場所を探すしかなかったんだよ」勇者
「四天王を倒したのなら、一晩くらい、タダで泊まれる気がしますけど」勇者少女
「なにっ!? そんなことが許されるのか!? 知らなかった……」勇者
勇者少女パミングは立ち上がり、パーテから距離をとると、剣を取り出す。
パーテも立ち上がり、置いてあった剣を構えた。
「お手合わせ、お願いできますか? バックリは私には倒せない相手でした。精々、大岩を落として妨害するしかなかった」勇者少女
「はん! 剣を出しておいて、なに言ってんだか!」勇者
「では。四天王を倒した力、試させていただきます!」勇者少女
勇者と勇者少女は、互いに剣をぶつけ合う。
勇者少女パミングとの手合わせは、5時間を超えるまで続くのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます