あの日食べられた俺は最強へと至る
ウイング
始まり編
プロローグ
プロローグ
「ぐぁぎやぁーぁばああいやああああ」
『Guaaaaaaaa』
オレはこの日モンスターに首から上以外を奪われた・・・・
□□□□
「みなさん今日の目的はわかっていますね?」
「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」
今日はこの王国学園の卒業式に行われる恒例行事である召喚した召喚獣の力をその身に宿す為の召喚の儀式が行われる。
その儀式は呼び出した召喚獣に自分の体のアストラル体を食べさせてその食べさせたアストラル体の分だけ召喚獣の力を貰うと言うものだ。
アストラル体とは精神が体を形作ったエネルギー体でこのアストラル体は体を動かす為に肉体と常にリンクしており例えば腕のアストラ体だけに攻撃を受けると痛みがあるが現実の体に傷・は・残・ら・な・い・が痛みだけが反映される。ただし攻撃などによりアストラル体が消滅すると腕は外傷はなくとも一生人形のように動かなくなると言われている。
なぜそんなことがわかったかと言うと大昔のある研究者が召喚についての研究中に3歳の愛娘が部屋に入ってきて不幸な事故が起きたことから明らかになった。
その事故のあとどうにかして娘のアストラル体を元に戻せないかと研究を進めるうちに召喚獣への供物としてアストラル体を捧げたらその分だけ強化された力がアストラル体の変わりになるというものを開発し食べられた娘のアストラル体をその供物とした召喚獣を再度よび娘へと力を授けさせ事なきを得たことから始まった儀式だ。
さて、その儀式だが痛みを感じるため恐怖の対象となっているがこの儀式をやることで特殊な力を手に入れ卒業後の人生に大きく影響するため受けないという選択肢は存在しない。
まぁ、たまに受けない人もいるがそういう人は滅多にいない。
こんなことを考えているうちにクラスメイトたちの叫び声が聞こえなくなりついに自分の番になった。
「それではカイルくん次はあなたです。前に出てきなさい。」
「はい!」
「それではやってください。」
「我が願いの元我が前へとその姿を現せ!召喚!」
その時いままで見たこともないような力の本流が見えこの場にいる全員が腰を抜かしているなか召喚がなされ・・・
バクン
「ぐぁぎやぁーぁばああいやああああ」
『Guaaaaaaaa』
しばらくして召喚獣の叫び声とオレの苦痛による叫びが聞こえなくなった頃いきなり体全体から力が溢れだした。
「カイルくん大丈夫ですか!」
「あ、はい、死ぬかと思いましたがいまは力が溢れるようです。」
「それはよかったです。一応救護室へいきますか?」
「いえ、大丈夫なのでステータスを確認しておきます。」
「わかりました。無理はしないように」
「はい!」
その後も儀式は続いているが自分のステータスを確認する事が優先だという思いにかられステータスを確認した。
「ステータスオープン」
名前:カイル
年齢:15歳
職業:学生
Lv6
HP:120(1000)
力:15(150)
頑強:14(130)
敏捷:17(120)
知力:11(100)
魔力:9(80)
気力:9(80)
契約獣
グラディオスドラゴンカイザー
固有スキル
【竜化】【竜言語魔法】【竜眼】【アイテムボックス】【才能】
スキル
【槍術】【身体強化】
「ふぁ!?」
おっと変な声が出てしまったが、なんだこのステータスは!
というかなんかヤバそうなの召喚したんじゃ・・・
それに固有スキルなんて1個覚えれたらいいと言われてるのに5つも!
それに、レベルアップ時に上昇する値が軒並み80以上・・・
普通これってたしか低い人で1~10高い人でも10~15だと言われているのにヤバくね?
しかもHPだって多くても200ずつ上がれば多いとか言われてるのに1000も上がるなんて・・・
これはかなり運が向いてきたかもしれない。
「はい、それでは皆さん終わりましたのでこれにて卒業の儀を終わります。皆さんよき人生を!」
□□□□
俺は卒業したその足で夢であった冒険者になるために冒険者ギルドへとやってきた。
昼を過ぎた時間で冒険者の人は以来に出掛けているのか併設された酒場に数人いる程度で受付カウンターのある区画には冒険者は居ないようだ。
「こんにちは!登録お願いします!」
「はい、こんにちは。登録ですね。こちらの用紙に名前と年齢、得意武器を記入してください」
「はい!」
俺はもらった用紙に必要なことを記入した。
ちなみにこの国は一定の年齢になる子供は教育を受けることが義務付けられており成人した国民の識字率は100%に近いと言われている。
もちろん技術だって他の国を隔絶しており文化水準も高い、
「はい、確かに確認しました。次にこの水晶に手をかざしてください。」
「これは何を調べらのですか?」
「これは契約している召喚獣から導きだされる適正を判断します。」
「契約獣の名前とかわかるのですか?」
「いえそれはわかりませんが統計として種族によって得意となる分野が変わるので依頼を受けるときの目安にして頂くために行います。」
「わかりました。」
俺は言われた通り手をかざした。
「はい、ありがとうございます。えっと、カイルさんは珍しいことに万能系ですね!しかも適正的には最高を記録されました。」
「へぇ、それは凄いことなのですか?」
「はい、適正は物理系戦闘職、魔法系戦闘職、採取、運搬、斥候の5項目を1~5の5段階評価しその値から本人な資質を見いだします。そのどれもが評価5とはたぶんギルド創設以来初だと思います。」
「へぇそうなんですか!」
「それでは最後にこの板に血を1滴たらしてください。」
そう言われたので貸してもらった使い捨ての針で指先をさして血を垂らした。
すると板が光輝いてしばらくすると光が収まった。
「はい。これでギルド証が出来ましたので登録完了です。」
「ありがとうございます。」
「それではギルドについて簡単に説明します。」
「はい!」
「ふふふ、失礼しました。先程からとてもわくわくされているようでしたので」
「あははは」
「うんん、それでは説明しますね。」
受付のお姉さんが説明されたことはこんなかんじだった。
・冒険者にはランクがありF~Sの7つがあり、功績によりランクが上がるそうだ。ただしCランクからは試験があり昇格試験に合格するとランクが上がるそうだ。
また、ランクは受けれる依頼の難易度と関係しており自分のランクより1こ上まで受けることが出来るそうだ。
自分のランクより下は2つまでなら受けることが出来るがあまり推奨されないそうだ。
何故なら下位ランクの依頼を上位ランクが受けると適正ランクの人たちが困るためだ。
また、ランクが下の依頼は昇格に必要なポイントは一切入らないのでよっぽどのことがない限り受けないものだという。
・パーティやクランについては、パーティとは2~6人のグループのことでクランとは複数のパーティが集まり一つの団体として活動するもののことだそうだ。
それぞれ詳しいことが、あるらしいが随時必要なときに説明してくれるというのでいまは割愛された。
また、パーティやクランを組むときは必ず申請を出してほしいとのことだ。
・最後に言われたのが禁止事項というかギルドのルールで、基本自己責任らしいけど組合員同士での喧嘩は禁止で、決闘は申請したらいいらしい。
また、一般の人に対して冒険者は暴力を振るうのは禁止だ。ただしチンピラや悪党などについてはむしろ捕縛権を持つのでやっちゃってもいいそうだ。
「だいたいこんなものですね。あとは都度わからないことはきいてくださいね?」
「はい!」
「次に初心者講習についてですが初心者講習は冒険者基本講座と適正別講座の2種類があり基本を受けたあと適正のある項目に合わせて受講していただきます。」
「はい!もしかしてですが俺って全部受けるのですか?」
「ええ、そうなのですが5つ全て別に受けると大変なので万能系の講師とマンツーマンでの指導があります。」
「あ、そうなんですか。」
「まぁ、万能の方は少ないですがいるので全て別に受けるより先輩冒険者から聞いた方がいいそうなので万能系だけはある意味弟子入りのようになりますね。ちなみに万能系に関してはその担当から冒険者の基本も教わることになるので基本講座もその方の担当になります。」
「わかりました。ちなみに担当が決まるのはいつになるのですか?」
「現在この王都におられる万能系の方はカイル様を抜きまして10名ほどおられますが指導が可能となるランクの冒険者ですと3名ですのでこられたときに確認となるのでいまはまだいつとは言えない状況です。ですが一応毎日ギルドへは顔をだしてください。また来られたあとで決まりましたらお知らせするのですが宿はお決まりですか?」
「先程学園を卒業したので宿はまだ決めていません。決まったら学園から荷物を移動するように言われていますので早く決めないといけないのですがおすすめはありますか?」
師匠ができるのか、少したのしみだなぁ。
「オススメの宿は低ランク向けですとギルド提携の宿で豪腕の肉の宿さんがオススメですよ。場所はギルドを出て右へ行かれたら中央広場があると思いますがそのまま南門の方へ歩くとすぐにあるので」
「豪腕の肉の宿ですか・・・」
「どうかされました?」
「い、いえ」
名前からヤバそうとか思ったとかいえねー
「なにもないのであれば宿が決まりましたら明日教えて頂ければいいのでよろしくお願いしますね。それでは説明は以上となります。」
俺はギルドを出たらオススメされた宿へと向かった。
「えっと、ここかな?」
うわー、看板がムキムキのオッサンがポーズ決めてる絵とか何屋かわからねぇよ。
「あら?お客様ですか?」
「は、はい!」
店先でぼーっとしている俺に不審に思ったのか店員らしき人が出てきたのだけど、出てきたのは茶色のウェーブのかかった髪を背中まで伸ばした小柄な(150センチくらい) 10代と思われる美人ないや、美少女の女の子だった。
「あのー?」
「あ、はい!あの、豪腕の肉の宿の方ですか?」
「はい、そうですよ?」
かわええ、営業スマイルだと思うけど・・・
「えっとですね。ギルドから紹介できました。それでしばらく泊まりたいのですが部屋は空いてますか?」
「空いていますよ。」
美少女さんに着いて中に入り説明を聞くことに。
「それでですね。うちの宿は1階が定食屋で2階と3階が宿泊スペースになっていまして、1泊朝食付き銀貨3枚で昼食と夕食は別料金というか定食屋スペースで注文して貰う形式にしています。ただし冒険者の方にはサービスでパンは無料で提供しています。」
ほう、安いしサービスもいいなぁ。さすが提供宿!
「そしたら、とりあえず1週間でお願いします。」
「わかりました。因みに延長するときは最終日のお昼までに教えてください。また、1月以上まとめて支払いしていただくと少しお安くしております。」
「おーそうなんですね!ありがとうございます!それでは1週間分(7日分)で金貨2枚と銀貨1枚です。」
学園に通っていたときはいろいろ無料だったから休みの日とかにバイトして貯めたお金があるけど早く依頼受けないとすぐになくなるよなぁ。
まぁ武器とか防具を買ったり道具類を揃えるとたぶん今週の昼食と夕食代でなくなるだろうけど・・・
とりあえず部屋に案内してもらったらスキル確認して、学園にいって荷物を引き取らないとなぁ。
「はい、確かに頂きました。部屋は2階の奥の部屋になるのでこの鍵ではいってください。出掛けられるときは鍵をお預かりすることもできますがそのままお持ちしていただいてもいいのでなくさないようにお願いしますね。」
「はい、それではこれからお願いします。あ、俺の名前はカイルです。冒険者目指しているのでよろしくお願いします!」
「うふふ、私はこの宿の店主の娘でミーナです。よろしくお願いしますね!」
かわいいなぁ。
さて、部屋にいって確認確認っと!
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