誰が為の作品か

宵闇(ヨイヤミ)

第1話

ねぇ、なんで小説書き続けてるの?

ねぇなんで?なんで書くの?


それはただの疑問だった。


もし私がこれを問われたら、何と答えればいいのかと困ってしまうだろう。しかし、もしすぐに答えるとした『つまらないから』と答えるだろう。


何がつまらないのか。

それは簡単だ。

_____読む本だよ。


私は昔から読書が好きだった。

どの本も面白く、読みいっていた。


だがいつからだろうか。

読むもの全てがつまらないと感じられたのだ。

面白いはずの作品も、感動モノも、何もかも全てがつまらないと思った。


その退屈は止まることを知らず、本だけではなく自分の人生そのものすらもつまらないと感じたのだ。


それから私の人生は退屈だ。

一人で誰も来るはずのない待ち合わせをしているような、そんな気持ちだった。


考えてもみろ。


物事は全て予想通り。

もし違う事が起きても、誤差の範囲内だ。


物語も予想通りの流れ。

どれも同じようなもの。


それの何が面白い?

何が楽しい?

退屈以外の何だと言うんだ?


だから私は書く。

書き続ける。


自分自身が面白いと思える話を

作るために_____



だが自分で書いているんだ。

予想通りになるに決まってる。


じゃあそれをどうする?

何をすれば予想外に持っていける?


そんなの____


周りの考えを見聞きすればいいじゃあないか。


自分にない考えを周りは持っているかもしれない。

ならそれを利用せずしてどうする?


自力で出来ないのなら少しは周りを頼ればいい。


それを教えてくれたのが学校生活だろ?


1人で出来ないなら周りと力を合わせろと。

そう言ってきたじゃあないか。


だからそれをやっているまでだ。




またなぜ書き続けるのかだ。


皆なら何と答える?


読んでくれる読者の為?

自分の作品を好きだと言ってくれる人の為?

友達の為?


私は自分のためだ。


さっきも言ったが私はつまらないのだ。


退屈で、退屈で、仕方がないのだ。


少しでも楽しいと思えるものが欲しい。


だから、私は書く。






そう。


私はつまらないからこそ書き続ける。


みんながどういう気持ちで書いてるかなんて、そんなことは知ったこっちゃない。


だが、私も目指すものがある。


こんな自分勝手な理由で書いてるが、将来も書き続けたい。それを職にしたい。それが叶わないなら、携わりたい。支えたい。



私は____


作家か編集に就きたい。


誰にも否定させない。


されてたまるか。


誰もが自分の夢を貶される事を嫌う。


私だってそうだ。


夢の為ならどれだけでも努力しよう。


努力を惜しんで後悔するなんて嫌だ。




私はこの人生に、全てに、退屈している。


この退屈という乾きが、いつか潤うと。


私は信じている。


いや、信じていたい。








皆さんは、何かを退屈に感じたりしたことは……


_____ありますか?

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