青豆はち著『がらん』
こんにゃー水銀あんじゅです。今回はツイッターで募集した企画、#RTしたあなたの小説を12星座に当てはめます。をやっていきます。企画の都合上、ネタバレの恐れがありますことをご了承ください。
今回はサイコホラー小説です。
作品概要
官能小説家の塔婆帳(とうば とばり)は、女子高生の樫木明石(かしのき あかし)という居候と生活をしていた。いつもどおりの日常を営み、商店街から帰宅した塔婆のもとに、知り合いで刑事の桓口巴(かきぐち ともえ)が尋ねてくる。彼女は帳に警察署に同行してほしいという。
警察署には身元不明のKという人物が待っていた。彼はこの地域で起こった連続殺人犯だと自供したという。彼は小説家の塔婆帳にだけ、自分の起こした事件の詳細を告げるといった。
主人公の12星座イメージは?
塔婆帳は官能小説家です。職業から考えると、帳は文章力を現す双子座、官能ということを考えると、蠍座が挙げられるでしょう。
帳自身は基本的に自分のことを卑下しています。その自己否定はどこからくるのかわかりませんが、結構なものです。この卑下している理由の一つは、社会性から来ているように思えました。会社や、社会的地位は山羊座がつかさどります。そして帳は和服を着ていますが、山羊座は伝統という意味もあります。
主要舞台の星座イメージは?
帳の自宅からどこかへ向かうことが多く、移動する描写が多いです。その中で帳は生活圏や自分のルーツに向かいます。
どこも帳にとっては、なじみがある場所です。平凡な日常は双子座が司ります。そして自分のルーツは血縁を司る蠍座でしょう。
文体の星座イメージは?
この小説は、主人公塔婆帳の一人称です。しかし私という言葉はめった使われていません。他に人がいる場合は必ずといっていいほど、他者の動きを重視しています。他者の動きを重視するのは対人を現す天秤座といえそうです。
そして私がこの小説で感じたのは、ホラー特有の臨場感です。この臨場感は、没入感といってもいいでしょう。ただ刺激があるわけではなく、こちらが小説に引き込まれるような陶酔感を感じました。陶酔感を表すのは魚座です。
まとめ
この作品はあの三大奇書で有名な、夢野久作氏に影響を受けたそうです。人に影響を受けて作品を書くということなら、憧れや自己表現と結びつく、獅子座が思い出されます。
官能とルーツということで、蠍座の色が強い気がしますが、文体のインパクトが強いため、陶酔感が印象的な作品だと思いました。
素敵な作者さん情報
青豆はちさんは小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+、エブリスタ、アルファポリス、ノベルデイズ、ノベリズム、ツイッターで活動なさっています。
次回予告
この企画のまとめをします。これで第一弾は終わりです。これまで読んでいただきありがとうございました。
この企画について
企画の進捗についてはツイッター内のハッシュタグ、 #RTしたあなたの小説を12星座に当てはめます第一弾進捗 をご覧ください。
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