きくらげ著『半妖(はんよう)~落ちこぼれの半妖が陰陽師を志す』

 こんにゃー水銀あんじゅです。今回はツイッターで募集した企画、#RTしたあなたの小説を12星座に当てはめます。をやっていきます。企画の都合上、ネタバレの恐れがありますことをご了承ください。

 今回はきくらげさんの和風伝奇物です。


作品概要

 育ての父に憧れ、陰陽師を目指す少年要(かなめ)は、何回も試験に落第してしまう落ちこぼれだった。しかし幼馴染の咲姫(さき)だけは要を励ましてくれた。その励ましで奮起する要だったが、通っている小学を襲われ、咲姫を始めとした学友たちは、帰らぬ人となってしまう。

 要は自分を励ましてくれた咲姫を失ったことで、本気で陰陽師となることを決意し、陰陽学院の受験資格を取った。その試験を通し要は、試練や新しい仲間や好敵手と会うことになる。


主人公の12星座イメージは?

 要は陰陽師になりたがっている少年です。しかし中々呪法が撃てずに、先生にも陰陽師になれないと諭される毎日を送っています。彼が陰陽師になりたいのは、育ての父に憧れているためです。家庭の影響を受けているということで、蟹座を推したいと思います。

 蟹座は、一度仲良くなれば裏切ることはしない星座であり、家庭や居場所を司る星座です。


主要舞台の星座イメージは?

 この作品は和風時代ものです。時代は山羊座が司ります。伝統、古風、歴史などが、山羊座となります。

 要は村から都へ向かい、試験を受けることになります。村は要が子供でいられる場所でしたが、陰陽師になるということは、職に就き大人になるということであり、要が夢を叶える第一歩を踏み出したということでもあります。

 そう考えると、村は居場所や家を表す蟹座、試験会場は夢や憧れを表す獅子座でしょう。


文体の星座イメージは?

 文体は三人称複数視点です。要視点にも思えますが、試験を通して物語が進むため、登場人物全体を俯瞰している神視点もあるように思います。

 基本的には人物の言動の描写が多く、セリフも多いです。人ということを考えれば、対人を表す天秤座のように思えます。

 個人的に気になったのは、描写よりも、ふりがなの多さです。分かりやすく日常生活では使わない言葉や、場所や登場人物名などの固有名詞には、必ずひらがなが振ってあります。作者の読者に分かりやすいようにとの配慮が見えます。

 言葉の分かりやすさを司るのは、コミュニケーションや文章、平凡を表す、双子座でしょう。


まとめ

 和風伝奇物ではありますが、少年漫画のような爽やかな青春ものという雰囲気も感じます。全体的に見ると、青春を表す獅子座のようなイメージを感じました。


素敵な作者さん情報

 きくらげさんは、カクヨム、ノベルアップ+、ツイッターで活動なさっています。


次回予告

 青豆はちさんの『がらん』です。


この企画について

 企画の進捗についてはツイッター内のハッシュタグ、 #RTしたあなたの小説を12星座に当てはめます第一弾進捗 をご覧ください。

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