瀬川弘毅著『盗賊たちよ、世界を救え』
こんにゃー水銀あんじゅです。今回はツイッターで募集した企画、#RTしたあなたの小説を12星座に当てはめます。をやっていきます。企画の都合上、ネタバレの恐れがありますことをご了承ください。今回は瀬川弘毅さんのSF青春アクション作品です。
作品概要
時は2030年、詳細不明の科学技術によってアメリカの軍基地が一つ壊滅した。
そんなニュースを聞いている日本の高校三年生、八束継介(やつづかけいすけ)は、見慣れない十種類ほどの鍵が、金属のリングにまとめて結びつけられているのを自室で発見する。
その時、その謎の鍵束から、とある声が聞こえてきて『地球を支配しようと企む侵略者がやってくるから、その鍵束を使ってた戦ってほしい』といわれるが。といった始まりです。
主人公の12星座イメージは?
主人公の八束継介(やつづか けいすけ)は、上記のとおり選ばれますが、それを断ろうとします。彼はその理由に受験勉強があるといいます。つまり自分の生活を守ろうとします。そして世界がどうなろうが知ったことではないとまで言います。
これは現実主義だから来ている言葉でしょう。現実主義は地のエレメントと呼ばれる、牡牛座、乙女座、山羊座の管轄です。ここでは牡牛座の悪い面が出ています。
牡牛座というのは自分の快不快を第一に考えて行動するからです。これが良い面で出ると、一つのことにしっかり打ち込んでいく職人気質だったり、物事の質を見分ける審美眼が発達していきます。
主要舞台の星座イメージは?
主要舞台は基本的には、ここという場所はありません。2030年の現代日本ではありますが、特に2030年らしさというものは無いようです。作中で出てくるSF要素は、この2030年に由来するものではありません。
ここでは作中の敵の、トリックスターによって変貌した町に焦点を当てようと思います。トリックスターによって、町は怪人たちの闊歩する町になりました。
怪人たちは八束たち以外の人々からすれば、まさしく異形の生物です。この怪人の特徴からも、分かりやすい恐れを感じます。これは普段は隠されているもの=非日常や、闇や冥界、性と死を司る蠍座でしょう。
文体の星座イメージは?
この作品は三人称の複数視点です。主人公の八束を中心に、敵のトリックスター側に視点が移動したり、八束の仲間になる学生たちの視点にも飛びます。文体自体は一文が短く、勢いを感じます。勢いは牡羊座が司ります。
まとめ
SF青春アクションと銘打っているとおり、牡羊座の勢いと蠍座の重さという別な物ですが、エネルギーを感じます。作中では戦いの他に、物の奪い合い=盗賊に関する言葉が出てきますが、盗賊自体は、動きも頭の回転も速い双子座が表します。
素敵な作者さん情報
瀬川さんは、小説家になろうと、ツイッターで活動なさっています。
次回予告
次回は、常畑優次郎さんの『死んだ異世界の救い方~屍人の溢れる世界に来ましたが、弱いままのおれは死ぬ気で生き抜く~』の予定です。
この企画について
企画の進捗についてはツイッター内のハッシュタグ、 #RTしたあなたの小説を12星座に当てはめます第一弾進捗 をご覧ください。
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