第2話 古い大根とスライスチーズともやし
鶏むね肉でも、鶏もも肉よりジューシーに唐揚げを作り上げることが出来るという……もうそのエピソードだけで料理上級者であることが伺えるリチャード三太郎さんからお題を頂きました。連載開始直後からお題が頂けて嬉しいです。ありがとうございます。
さて、肝心のお題ですが
・古い大根
・スライスチーズ
・もやし
だ、そうです。
で、スライスチーズってとろけるタイプととろけないタイプとあるじゃないですか?
ここ指定がなかったんですよね。で、ちょっと考えたんですが、
『どちらのタイプのスライスチーズでも美味しく出来るレシピ』
こちらを採用しようと思いました。
そして、大根は「古くなった」という枕詞がついているので生で食べたり大根おろしにするのは美味しくなさそうです。
なのでサラダやおろし系レシピは×だな、と。
というわけで私が考えたレシピは「大根ともやしのグラタンスープ」です。
好みでスライスした玉ねぎや焼いたパン(バゲット)を加えてももちろん美味しいです。
というわけでレッツ・クッキング!
【考案レシピ 二人分】
(お題をくださったリチャード三太郎さんはご結婚されているそうなので二人分にしました)
「大根ともやしのグラタンスープ」
・古い大根……1/3本ぐらい。もちろん、これより多くても少なくても何とかなります。
・もやし……1/2袋~1袋。余談ですが、もやしってすぐ悪くなりますよね。
・スライスチーズ……2枚。1枚しかなかったら仲良く半分こに。
・にんにく1かけ、またはにんにくチューブ……なくてもなんとかなりますがあれば味や匂いがぐっと良くなります。
・コンソメまたはチキンブイヨン……キューブタイプなら1個。顆粒タイプなら小さじ2杯ぐらい。
・水……500ml
・油……大さじ1から2。オリーブオイルかバターがベターだけどなければサラダ油でも可。
(・あれば玉ねぎ……半個~1個)
(・あればバゲットか食パン……バゲットなら1cmぐらいの厚切りスライスにして。食パンなら四等分に切っておくとよい)
作り方
1.古い大根は皮を剥いて短冊切りに。もやしはよく洗っておく。(ここ大事。特に古いもやしだと嫌な匂いはよく洗わないと取れません)
(+もしあるなら、玉ねぎは薄くスライスしておく)
2.鍋に油をひき、(あればスライスしたにんにく1かけかにんにくチューブを入れて弱火で炒める。匂いが立ってきたら、)
大根、もやし(+スライスした玉ねぎ)を入れて炒める。
最初は中火~強火ぐらいで1分間。野菜がしんなりしてきたら弱めの中火にして、じっくり炒めるのがコツ。
3.大根やもやし(や、玉ねぎ)が、きつね色になってすっかりしんなりしたら、水とコンソメまたはチキンブイヨンを加えて煮立たせ、塩こしょうで味を調えます。
スープの出来上がりですね。容器に注ぐ寸前まで火は止めないでことことと煮立たせておくと出来上がりが熱々で美味しいです。
(バゲットや食パンなど、パンがある場合は、ここで焼いておきます。かりっとね)
4.容器(耐熱容器ならベスト)に熱々のスープを注ぎます。焼いたパンがあるならスープを注いだあとに投入。その上からスライスチーズを載せます。
5.耐熱容器を使ったならさらにオーブントースターでチーズに焼き色が付くまで焼くと美味しいですが、そこまでしなくてもスライスチーズなら薄いですし、熱々のスープでチーズはいい感じに加熱されます。
6.とろけるタイプのスライスチーズで作ると鉄板の美味しさですが、とろけないタイプのスライスチーズだとスープに溶けて一体化していくんで味の変化が楽しめます。どんどんスープにチーズの風味が足されていくわけですね。これはこれでアリだと思います。
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さて、レシピだけだとなんか味気ない……ので、お腹が空く小説をいくつか紹介します。
まずは、お題をいただいたリチャード三太郎さんの作品です。
腹ペコ海香のひとりぼっち料理帖
https://kakuyomu.jp/works/1177354054921346692
この小説、最初から最後まで胃袋を狙ってきます。冒頭に出てくるカツ丼の描写にやられました。そして主人公の海香ちゃんがとにかく可愛いです。
なんだろう、ワンコ系女子というか……。
なでなでしたくなります。
料理の描写も見事です。食べたくなるだけでなく作りたくもなる、不思議な吸引力があります。
あんまり書くとネタバレになっちゃうんですが、海香ちゃんが料理しながらチューハイをぐーっと飲むシーン。いいなあ、と思いました。私もたまにやります。料理しながら飲む缶チューハイや缶ビールって美味しいんだよね……。
次に、応援を頂いた有部理生さんの作品です。
ロサ・ダマスケナの誘惑あるいは神獣たちの甘美なる戯れ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897319496
機械生命が薔薇水を集めてお菓子を作っていくのですが、その描写にうっとりします。美しくて繊細で、お菓子というより芸術品を生み出していくかのような……
そんな世界観にはまりました。
最後に、同じ企画に参加されている 流々(るる)さんの作品です。
ぼっちグルメは文庫本さえあればいい
https://kakuyomu.jp/works/1177354054902821641
実在するお店。実在する文庫本。
まだ1話だけですが、私もお気に入りの文庫本をもってお店を開拓したくなりました。マイペースに一人で料理と本を楽しみながら店に親しむのって、大人の醍醐味ですよね。
でね、紹介されているお店の雰囲気もいいし、料理もすごく美味しそうなんですよ。
これはいい作品を見つけた。私も行ってみようと思っていたらラストでまさかの……!
【お題募集中!】
冷蔵庫に持て余している食材があるそこのあなた様。
そう、あなた様ですよ。
近況ノートかこの作品のコメント欄で真世にお知らせください。
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