ブラコンお姉ちゃんは妹から弟を取り戻したい!
noyuki
ブラコンお姉ちゃんは妹から弟を取り戻したい!
(1/2)
私の弟は可愛いなぁ……。
と、
何がどう、と聞かれるとまずは何と言っても
真希の弟、名前は
そしてその顔立ちは身体つきに合わせるように実年齢よりも幼く、かつ
整った顔立ちはえてして中性的になりがちだが、日葵の場合、そこに幼さも加わって服装を変えれば異性に
その端正な顔立ちは血に
ただしそのベクトルはかなり異なる。
「……うふふ」
その
大人っぽく綺麗な容姿、ただし、口を開かなければという
「お姉ちゃん?」
下から投げかけられた声にハッとして姉は我に
「はい!うんうん可愛くなった!」
「可愛くじゃなくてかっこよくの方がいいんだけど……」
そう言って口を
「ハルはどんな格好しても可愛いよぅ!」
抱きしめる代わりに
「だから可愛くじゃなくて……むぅ……」
その様子が姉の
いつまでも髪を
「うふふ……」
テーブルに
登校前の朝の時間に日葵の髪を梳いてあげる時間が、真希にとって
なお弟の
――ちょうど十年ほど前になるか、真希と日葵の母が病で亡くなったのは。
日葵にとっては五才の頃、もうあまり記憶には残っていないかもしれない。真希の悲しみも
その母親から真希はまだ幼かった日葵を
守っていくべき存在であり、誰よりも愛しい存在。
もっとも、過去の出来事から
(このちょっと
朝から溺愛全開の姉の視線を素直に受け止められないお年頃。
(あ、
危うく
いわゆるブラザーコンプレックス、略してブラコン。それも
――そう思っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます