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  •  「愛って何?」企画にご参加くださりありがとうございます。
     読み終わってからlemonを聴きました。なるほど……。自分の中に投影された虚像を愛しているという解釈は面白いですね。「都合のよい側面だけを愛するのは愛じゃない。相手のあるがままをすべて受け入れてこそ愛だ」という反論がすぐさま生まれそうですが、相手を認識する主体自身に主観が存在する限り、愛した相手の姿が虚像ではないと言い切ることはできなさそうですし。

     ありもしないものとおっしゃる木村さんが、愛に身を投じる青年をこうして描いていることが、またおもしろいと感じました。この作品のよさが伝わるあらすじにすればよいのに……。終盤、悪魔が愛を語るシーンはとても好みです。

    作者からの返信

     こちらこそ。
     読んで頂き、こうして感想まで下さり、ありがとうございます。

     インスパイアを受けた曲と合わせて楽しんで頂けたとは、うれしい限りです。
     私は誰かを、何かを、愛する時――。
     よいと思う部分も、悪いと思う部分も。好きだと思う部分も、甚だ好きではないと思う部分も。全てを有する一つの個として、その存在を愛します。
     ですが、そんな「都合のよくない側面」さえも、私の中に映る虚像でしかない。私は何一つとして実像を感じることは叶わない。そんな風に思っています。
     自身の認識による主観的な世界しか観測できないヒトに、この問題の是非を証明するすべはないのでしょうけれど。
     全てを虚像と認識する私にとって、「愛」は特に虚しく、儚く、切なく映っています……。

     ありもしないと思っているその幻影に。私自身も、どうしようもなく身を投じずにはいられないから。こうして「愛」をえがいてしまうのかもしれません……。
     あらすじは……、難しいですね(笑)。
     私も心揺さぶられるあの語りを、そう仰って頂けるのはとてもうれしいです……。

     長長と失礼致しました。
     改めまして、ありがとうございます。
     朝斗様の人生が、幸せなものでありますように。