どう聞けばいいですか。
一色 サラ
第1話 疲れを癒します。
「ただいま」夜の7時過ぎに会社から帰って来た夫の健司がリビングに入って来た。「9月になったに、外はまだ暑いな」
「お帰り」
健司はスーツのジャケットを脱ぎなら、私に満面の笑みを浮かべて「ビール冷やし暮れてる」聞いてくる。
「冷えてるよ」そう答えると、「それは楽しみ。着替えてくるわ。」と疲労が残った笑顔を見せて、部屋に着替えにいった。入れ違うように、娘の早紀が部屋に入って来て、「パパって、なんであんなに笑顔でいられのかな?」
「笑ってないよりマシでしょう。ご飯が出来たから座って」
「はーい、いただきます」早紀は父親の着替えなど待とうとせず、肉じゃがに箸がのびて食事を初めてしまった。シャツに短パンというラフなカッコになった健司が現れた。「やっと、ビールにありつけるな」椅子にゆったり座って、「やっぱり、仕事終わりの一杯は最高だな。」機嫌よさそうに、冷えきったビールをグラスに注ぎ、炭酸の泡がたっぷりとなったビールを一気に喉越しを立てながら飲み干していた。
目の前に座って食事中にスマホをいじっていた早紀を見た健司が「早紀、食事中にスマホを触るな」と怒ったが、「はい、はい。分かりました」と生返事で返す早紀。その態度に、強い態度を示せない健司はそれ以上何も言えず、癒しのビールと飲みながら、押し出した枝豆を口に放り込んでいる。
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