婚約破棄された瞬間に転生者だった記憶がよみがえった私は、知識チートで異世界キャバ始めます!
TB
第1話 婚約破棄と前世の記憶
「アゲハ=スティングレー、婚約は破棄させて貰う」
「え? 何故」
「勿論真実の愛を見つけたからさ」
その言葉を聞いた瞬間に私は意識を失いその場に倒れた。
そして薄れゆく意識の中で思い出した。
過去の記憶を……
私、転生者だったんだ……
◇◆◇◆
子爵家次女だった私は、婚約パーティの席で伯爵家の長男であるディビット=アストラルとの婚約破棄を告げられた。
ディビットの横には、私が親友だと思ってた女、ミザリーがしなだれかかっていた。
父は、パーティの席で倒れた私に対して「家の恥だ。戻って来る事は許さん。何処へとでも消えろと伝えておけ」そう侍女のサンドラに告げて帰ったそうだ。
伯爵家のソファーで意識を取り戻した私は、父が置いて行った僅かばかりのお金をサンドラから渡された。
「まぁいっか」
この記憶があればきっと何とかなるよ私。
NO1キャバ嬢舐めんなよ!
「お嬢様。私はお嬢様の侍女でございます。これからもご一緒させて頂きます」
「サンドラ、家を追い出されちゃった私にサンドラにお給料払ってあげられないし、何とかするから大丈夫だよ?」
「お嬢様? 今日はどちらにお泊りになるつもりですか?」
「えっと、それは……」
「私の実家はすぐそばにございます。母だけしかいないのでお泊り下さい。私もお嬢様の居ないスティングレー家にはいる理由がございませんので、明日にはお暇を頂いて参りますので」
こうしてサンドラの実家でお世話になる事になった。
◇◆◇◆
翌日、サンドラは子爵家の仕事を辞めて来た。
「サンドラ本当に良かったの?」
「私もそろそろ、婚活しないとヤバいですから。あ、すいませんお嬢様」
「良いよ、気にしなくて。むしろあんな男と結婚なんかしてたら、一生がヘルモード決定だったし、助かったよ」
「お嬢様。この先は何かなさりたい事なんかあるんですか?」
「そうだね。まずはそのお嬢様呼びを止めて貰おうかな? 私の事はアゲハって呼び捨てで呼んで」
「アゲハ様ですか?」
「違うよ。アゲハ」
「解りましたお嬢様」
「駄目じゃん……」
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