美少女たちのパーティー PART3【なずみのホラー便 第83弾】

なずみ智子

美少女たちのパーティー PART3

 ある夜。

 ジョンの元に、友人のレオナルドから電話がかかってきた。

「今、俺の家で美少女たちとパーティー中なんだ。お前もそろそろ来いよ」


 わずかに期待しつつ、レオナルドの家の扉を叩いたジョンであったも、案の定、肩をガックリ落とすことになった。

 彼が俗に言うデブ専だということは、ジョンも知っていた。

 まあ、何を魅力に感じ、何を美と思うかは人それぞれであるが。


 今夜はまるまる太った血色の良い女の子たちに混じって料理を楽しむだけにするか、とジョンがチキンに手を伸ばした時、向かいのテーブルにいた女の子が床に倒れた。

 彼女に続くように、他の女の子たちもドスンドドドンと次々に倒れ込んでいった。

 さらに、彼女たちのタプタプのお肉がシュウシュウと湯気を立てて溶け始め……瞬く間に一人残らず、白骨と化してしまった!


「料理に仕込んでおいた薬が、ほぼ同タイミングで美少女たち全員に効いたか……」


 レオナルドは続ける。


「……ジョン、『朝には紅顔ありて夕べには白骨となる』という日本のことわざを知っているか? 本当に人の命とは儚いものだと思わないか? だが、これこそが”もののあはれ”であり、俺の魂を疼かせる最上の美なんだ」



――fin💀――

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美少女たちのパーティー PART3【なずみのホラー便 第83弾】 なずみ智子 @nazumi_tomoko

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