クイズオタクの護衛騎士!! クイズ知識だけではなかなか務まりません!

新更 さら

クイズ研究部の活躍

第1話 クイズ研究部始動

「問題! アインシュタインにより相対性理論が提唱されたのは…」


「はい、新」


「1905年!」


「正解、じゃあ次 問題! 世界三大ブルーチーズとはゴルゴンゾーラ、スティ…」


「はい、拓真 ロックフォール!」


「正解、じゃあ次 問題! …」



僕は私立開聖学院高等学校クイズ研究部の部長をしている2年F組の美海新。


 僕が通うこの開聖学院高等学校は中貫一校自称進学校で凡その偏差値は65位だ。僕は高校からの外部進学生で一年生の時点で中学から進学してきた内部進学生とは修学している範囲に差がありその差を埋めるために、外部進学生だけが集められた1年F組は一年間大変な思いで、他のA〜E組よりも授業のコマ数、補習の回数などが多かった。本当に辛かった…。


 特に数学がキツかった。他の内部進学生組は中学の時点で数IAを修了させており、高校一年生では数IIBを修学することになっていた。2年生から理系クラス、文系クラスに分かれる際に、内部進学生と外部進学生は文系or理系の希望するクラスでレベルに応じて振り分けられるのだが、2年生からの修学ペースを合わせる為に、外部進学生は高校1年生の間に数学IAとIIBの範囲を学ばないといけなかったのである。


とても人間の頭のキャパを理解していない滅茶苦茶なカリキュラムだったが仕方がなかったのだ。


 僕は勿論数学IAの途中で脱落してしまい、授業内容が理解できず、三角関数も理解できなかったので物理基礎でも脱落してしまった。



 そんなこんなで一年間勉強のペースに着いて行けなっかった僕は数学と物理に苦手意識を持ち文系に進もうとしたが親に猛反対され結局理系クラスの中でも一番頭下のクラスである2年F組に進級した。



 そして、高校一年生の時はできなかった部活動をやることにしたのだが……無い、無い、無い…文化系クラブの中にクイズ研究部が、、、、、。



「こうなったら作るしか無いじゃんクイズ研究部!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る