ある日、ラジオを聴いていると、シンガーソングライターの人が出演していた。学校を辞めて音楽の道に入ったそうで、パーソナリティーが、「親御さんは辞めたことに対してはどういう反応だった？心配されたでしょう？」「ライブには来てくれるの？」と言っている。すると「来るの嫌ですね。」と少し照れ臭そうな感じで、笑いながら答えていた。親に観られるのが嫌と言うことは・・・。

この話、少しばかりだがなんか分かる気がした。子供のころにやっていたバレエの発表会も、シナリオスクールで作った作品も、身近な人には見せたくなかった。自分の踊りや作品って、自分の考えや内面をかなりさらけ出しているから、先生や仲間や知らない人には読んでもらったり観てもらったりするのは何も思わないんだけど（むしろ観て欲しいし、読んで欲しい）、親、兄弟、親戚、友達には見せたくない。特に、かなり頑張った自信作でこの傾向が強く思える。内面をさらけ出しているから、こんなこと考えているんだ（ニヤニヤ、ププッ）とか思われたくないと言うか。

実際はフィクションだったり想像で表現しているわけだけど（まあ、実体験も少しは混ぜたりもするが）、自分が思っているのとは違った目で見られるのがすごく気になる。なんだか小っ恥ずかしいというか、赤面しそうなくらいに。裸を見られている感覚？そういう感じが近いでしょうか。

彼がどういう意味で「嫌ですね。」といったのかは分からないが、私としては恥ずかしいという話でした。

皆さんは自分で作った作品、どうしてますか？