七月の雨
七月の雨 9・19・2015 三崎伸太郎
雨は、地表から降りてきた。空は、青と、白、そして灰色だ。風は、二羽のハチ鳥の羽が震わせて起こした。
グリーンの芝生は交響曲をかなで、空からミミズが降ってくる。百日紅の花が「なあんだ・・・」と、か細い声でつぶやいた。この現象は何だ?
雨は、地表から降っている。空に足音が聞こえた。耳を澄ますと、誰かのささやきが聞こえる。経済が狂ってる。いやいや、人々が狂っていた。
空の泉の青さ。雲の切れ目、純粋。
地表を飛ぶ海カモメ、ミミズに追いかけられた。此処はどこだ?
雨は、地表から降りてきた。街角の噴水のように、水が光っている。幸福の泉。誰も信じなかった。皆、正直だ。思うままに動いた。
グリーンの芝生や交響曲、花火が上がる。音だけ見えた。音だけがミミズと駆けっこをしていた。ああ、結構です。それでいい。不思議な現象だ。
千切れ千切れの交響曲、花火が歌い、空に足音が聞こえた。今日は何日ですか。お生まれは?誰も気づかずに、思うままに生きていた。雨は、地表から降っていた。
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