魔法使いの夜 ~転校した当日から奇妙な部活に入る~
五郎猫さち
始まり
今年で高校生になる僕はまた転校をした。
毎回転校する度に、空気が変わる。そんなものには慣れた。
だが、この力を隠すことに、慣れは来ない。いくら転校して虐めに遭っても、この事を隠してきた。
辛い。そんな感情ではなく、ただ己が制御できるかどうか。自信が無かった。
どうか今回だけは普通の生活を送りたい。
……まだこの時は、そう思っていたんだ。
「
場がいつものようにすぐに静まった。
今回は目立たないようにする。そう決めていた。普通の高校生でいるんだ。
「よう。転校は初めてじゃないんだって?お前も大変だな。俺もよく転校したから分かるぜ。」
目の前に座っている男子生徒が、椅子に反対に跨がっている。
「俺は
軽い口調で話す彼の言葉に、僕は油断していたんだ。この後何が起こるかも知らずに。
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