別視点
第一王子アルバート視点
ミヤジマキラという名前のこのステータスを見たときに愕然としました。神の怒りとは生半可なものでは受けないはずなのにこの子は受けています。しかも本人は受けていることに気づいていないのです。もしかしたらと思ってここにいた全員に鑑定をかけてみましたら案の定ほとんどの子が神の怒りを受けていました。ほとんどというのは遅れて入ってきた子、確か名前はユウキミナ。もしかしたら私よりレベルの高い鑑定を持っているのかもしれないです。彼女ステータスを見ることができないのです。それともう一つ気になったことがあります。それは鑑定出来なかったユウキミナ以外の子たちの属性が1つしかなかった事です。普通の子供ならこれでも全く問題ないですが、彼女たちは異世界召喚なのです。歴代の異世界召喚者は尋常ではない強さを持ち合わせていたと言います。そんなことを考えながら、鑑定出来なかったこととか神の怒りを買ったものが多いことと、レベルの低さを母にテレパシーで送る。案の定怒りが伝わってきた。そして母が皆に属性が一つしかないことが本当かを尋ねます。本当だったようです。でもその中でユウキミナだけが手を挙げなかったのです。
それを見た母がステータスを見せるように促すそのステータスは…
おかしいです。どこからどう考えてもおかしいです。聖女とか神の使徒とかおかしいでしょう。なのに母は「な。何故人?になっているのだ?」ですよ?他にも聞くことがあるでしょう。魔力が無限なのは原理としては理解出来ます。魔力とは自然の中にあるものです。人間のステータスに表示されるのはその人が操れるだけの量なので無限というのは前例がありませんがよほど神に愛されているのだな。と納得は一応できます。ですが神の使徒と聖女って普通かぶらないですよね。しかも神技ってって何ですか?文字通りに読むと神がするってことなんですよね。いろいろありすぎてよくわかんないです。母もそう思ったのかこの会はお開きになりましたそして、会議が行われたのですがこれも収集が付かなくなり、取り敢えず神の怒りを買ったひとを女王にできるわけがないのでユウキミナさんを女王にする方向に決まりました。
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