自由

姫乃華奈

第1話

私はおかしい。

そこに無いはずの物が見える。

残留物のような、今は無き跡。


叶わない願いである物の筈なのに

そこには何故か何かが見える


遠く離れた貴方の面影が、私を痛めつける


俺はヘタレだ。

そこに有る筈の言葉が言えない。

声にならない言葉達。


そこに有るのはもどかしい言葉ばかりで、あの子に伝えられない

伝えたい想いは人一倍あるのに


その想いさえ、届かず音のない空間に閉じ込められる。


私達はどこに向かうのだろう？


残像ばかり見て



俺達の想いはどこにいくのだろう？


閉じ込められた空間の中で



私達は何に自由を奪われている？


たった一枚の紙切れに縛られモラルと言う現実を呪う

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

自由 姫乃華奈 @hime837

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

App Storeからカクヨムアプリをダウンロード

Google Playでカクヨムアプリを手に入れよう

この小説のおすすめレビューを見る